植物-昆虫間相互作用グループの研究室の様子を紹介していきます(少しずつ更新していきます)

-実験室/居室の様子-

私たちのグループでは、実験台を各個人ベンチとしないで、共通にしているため、通常広く使用することができますし、必要な時は一人で4ベンチ使用することも。いまのところ少人数の研究室ですので、ラボ内の各機器で待ち時間などなく使えることが多く、自分のペースで実験を進めることができます。

 

昆虫の飼育は、研究室メンバーで協力して行い維持しています。冬でも植物を使った実験ができるように、実験室で一年中イネを栽培しています。写真のイネの一部は昆虫の飼育に使います。

 

イネが放出する匂い物質(揮発性物質)の回収をしています。実験材料や目的にあわせて装置や実験系を工夫しながら実験を進めています。

 

研究所にはたくさんの共通機器があります。植物研の良いところは、各機器を管理して下さっている専門の技術職員の方や、他グループの先生から操作を習うことができます。共通機器は、幅広く厚みのある研究を可能にしてくれます。

 

研究室の学生居室に各学生に机一台が割り当てられます。実験データを解析するパソコンも研究室で準備しています。

 

居室にある「不思議で素敵な黒い箱」にはときどきどこからともなくお菓子が供給されます。糖分補給したいとき、小腹がすいたときにはありがたい。

 

 

-植物・昆虫グループで研究をする-

大学院生として私たちの研究室に参加される方は、入学前と異なるテーマで研究を始めることになりますが、当研究室は少人数の研究室ですので、きめの細かい指導が可能です。修士課程の研究で多くの学生は学会発表を行っておりますし、複数の研究が学術論文としてまとめられています。植物研には学部がないため、進学者は皆さん外部からとなりますので、この点を踏まえた教育・指導が行われます。これまでも、農学系だけでなく、理学系・工学系他、多様な周辺分野出身の学生さんを受けて入れています。

ゼミは、私たちのグループと植物・微生物相互作用グループ、植物環境微生物学グループ、植物免疫デザイングループの環境生物ストレス合同で、研究のプログレスレポートやジャーナルクラブを行っています。学生はゼミでのプレゼンを通して、自身の研究への理解を深めたり、発表技術を学んだりします。また、ゼミでは他のグループの先生から助言を頂けることもあります。

研究所内の他のグループと協力しながら研究を進めることも多くあります。共同研究から、機器や試薬を借りたり、実験方法を教えてもらったりと様々な形で協力しています。たとえば最近では、昆虫共生微生物に着目した研究では植物環境微生物学グループの谷先生と、植物免疫応答の解析で植物-微生物相互作用グループの兵頭先生と共同研究を進めています。

国内外の多くの研究室と共同研究を進めています。共同研究に伴い来所された先生と議論したり、情報交換や交流があります。他研究室の学生が実験で訪問することもあり、学生同士の交流もあります。

植物研や私たちの研究室には外国人研究者や留学生が多く在籍しています。自然と英語を使う機会が増えて、学生さんの多くは英語でのコミュニケーション能力が入学時よりあがっていく様子が見られます。英語でのコミュニケーションの経験が少ない学生さんも、最初は研究室スタッフがサポートしたり、あるいは外国人研究者や留学生の皆さんがわかりやすい言葉で話しかけてくれるので、あまり心配しないでも大丈夫です。ちなみにガリス先生は日本語の会話が堪能で、研究のディスカッションも日本語、英語どちらでもできます。

大学院生の皆さんには、このような研究室の研究環境を通して、修士課程2年間/博士課程3年間でいろいろな経験を積んでもらいます。研究室スタッフは、研究だけでなく皆さんのいろいろな面での成長のサポートできればと考えています。