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ゲノム解析手法を利用したオオムギの遺伝解析
オオムギとコムギは祖先を共有し、ゲノム構成も同一です。複雑なコムギのモデルとしてオオムギのゲノム解析を進めることは、現在欧米の農業科学の最大のトピックのひとつとなっています。麦類の基本ゲノムはヒトの1.5倍、イネの12倍もあり、オオムギの染色体1本はイネゲノムの2倍に相当します。このようなゲノムを解析するため、当研究グループではcDNA解析を進め、世界で2番目に多い遺伝子配列を公的データベースに登録してきました。さらに、これの配列のうち全遺伝子の約1割をゲノム上に位置づけました。また、理研が開発した作成法による完全長cDNA配列5千を世界で初めて解析し、公開しました。現在、この遺伝子のうち第3染色体に座乗する約500の配列解析を進めています。現在、農水省イネゲノムプロジェクトとの共同研究で残りの3万クローンの解析を進め、cDNA配列に関しては質量共に世界のトップランナーとなっています。このようなゲノム情報を利用して遺伝形質を効率的に解析するのが当研究グループの主要なテーマになっています。形質解析を産業的に利用する手段としては育種がもっとも有効な方法です。当研究グループでは、研究成果から60あまりの特許出願を行って、オオムギをモデルとしたゲノム育種システムの開発を進めています。
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