透過型電子顕微鏡(TEM)


機種:H-7650型 (HITACHI社製)

透過型電子顕微鏡(TEM)は植物科学の研究で頼りになる助っ人の一つではないでしょうか?
TEMでは生物試料などの超薄切片の電子線透過像を観察することができます。植物細胞の内部構造を観察することが可能で、オルガネラや膜系などの微細構造 の観察にも適しています。さらに免疫学的手法を併用することにより、蛋白質の細胞内における局在解析にも威力を発揮します。
本機種は、加速電圧が40~120kV、ZOOMモードで200~600,000倍、LOWMAGモードで50~1,000倍の観察が可能です。画像の 取得はデジタルカメラ(画数1024×1024ピクセル)にて行いますが、少ない電子線量(試料損傷の低減)で撮影が可能であり、オートフォーカス機能も 装備しています。像観察や操作に必要な情報、データベース機能による画像管理は1つの液晶モニター上で集約的に行えることから、旧型の機種と比べると格段 にユーザーフレンドリーになっています。また、フィルムの現像をすることなく、その場で必要な画像データを取得でき、観察もスムーズに行えます。
今回付属設備としてウルトラミクロトーム(LEICA製EM UC7型)もあわせて導入されました。本機は、切削厚1nm~15マイクロメーター、切削スピード0.05~100 mm/sの設定ができます。また、液晶タッチパネルで基本操作が可能であり、LED照明が採用されたことにより試料や切片を格段に観察しやすくなっていま す。TEM観察では良い切片を作ることが大切ですが、このミクロトームにより試料作製のストレス?がある程度軽減できると期待されます。
なお、初心者の方には、電子顕微鏡技術に関する下記のサイトが参考になると思いますので、一度ご覧になってはいかがでしょうか?

「構造細胞生物学のための電子顕微鏡技術(名古屋大・臼倉先生)」
(WEBサイト: http://www.hitachi-hitec.com/science/technique/index.html)