岡山大学附属図書館資源植物科学研究所分館の沿革
本図書分館は、大正3年創設の財団法人大原農業研究所、その後昭和28年岡山大学に移管した農業生物研究所の図書館を引継いだもので、約90年にわたって収集した約18万冊の蔵書を有している。また、農学・生物学に関する図書館としては、貴重書も多く、日本で最も充実したものの一つであるといわれている。
平成6年には「史料館」が完成し、貴重図書の書庫や情報検索コーナーを設置し、学内・学外の情報システムのネットワーク化が進められており、古い貴重書・資料を有する一方で、最新情報を扱う図書館としての機能も担っている。
- 1914
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財団法人大原奨農会農業研究所設立
- 1921
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農業図書館設置
- 1951~2
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岡山大学移管
- 1952
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図書書庫(3階建)増設
- 1953
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岡山大学農業生物研究所図書館
- 1964
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岡山大学附属図書館・農業生物研究所分館
- 1972
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雑誌書庫(4階建)増設
- 1988
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岡山大学附属図書館資源生物科学研究所分館
- 1994
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史料館(3階建)竣工
- 2004
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国立大学法人となる
- 2010
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岡山大学附属図書館資源植物科学研究所分館
蔵書の特徴
学術雑誌
Nature(1870年創刊号~現在、第2次大戦前後は欠号)、Science(1883~1894)、ScienceN.S (1895年創刊号~現在、途中欠号有り)など多誌所蔵する。また、英語圏で最初の雑誌といわれる Philosophical Transactions (The Royal Society of London, 1665年3月8日創刊)のAbridged 版(全18巻)も所蔵する。これらの図書・雑誌の存在は創設者大原孫三郎氏が第一次世界大戦後、欧州で収集に力をそそいだ成果が基盤となっている。さらに、当研究所が創設以来、和洋の定期刊行物を発刊し、広く国内外の大学や研究機関と交換していたため、通常では入手困難な紀要・レポート・資料などが多数収集されている。
そのほか、わが国の自然科学分野の基本的な雑誌である「科学」(昭和6)、「科学朝日」(昭和16)、「自然」(昭和21)などをはじめ大衆誌「家の光」まで広く集め保存されている。
貴重文庫
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