節のリン輸送体の欠損による米穀中のリン蓄積量の減少

[著者] Yamaji, N., Takemoto, Y., Miyaji, T., Mitani-Ueno, N., Yoshida, K. T. and *Ma, J. F.

[タイトル] Reducing phosphorus accumulation in rice grains with an impaired transporter in the node

[掲載誌] Nature, doi:10.1038/nature20610 (2017).

[内容紹介] 節で高発現するSPDT(Sultr-like Phosphate Distribution Transporter)遺伝子について解析した結果、SPDTは、節の肥大維管束および分散維管束の両方で木部領域に発現し、細胞膜局在型リン酸輸送体をコードする。イネでこの遺伝子を破壊すると、穀粒へのリンの分配は減少したが、藁への分配は増加した。変異体の玄米中のリンおよびフィチン酸の濃度は20~30%低下したが、収量、種子の発芽率、および初期の生育への影響は認められなかった。したがって、SPDTがリンを穀粒へ選択的に配分するスイッチとしてイネの節で機能することを示している。

(文責 植物ストレス学グループ・馬 建鋒)