新着情報

ケイ素、ホウ素及びヒ素に対するNIPの基質選択性

[著者] Mitani-Ueno, N., Yamaji, N., Zhao, F. J. and Ma, J. F.

[タイトル] Aromatic/arginine selectivity filter of NIP aquaporins plays a critical role in substrate selectivity for silicon, boron and arsenic

[掲載誌]  J. Exp. Bot. 62: 4391-4398 (2011)

[内容紹介] アクアポリンのNIPサブファミリーは多様な基質を輸送するが、輸送基質を決定する因子は明らかでは ない。本研究では、イネケイ酸トランスポーターLsi1(OsNIP2;1)とシロイヌナズナホウ酸トランスポーターNIP5;1について、点変異などを 用いて四つのアミノ酸からなるselectivity filterの役割を調べた。その結果、第2ヘリックス(H2)のアミノ酸が変異しても、ケイ酸や ホウ酸、亜ヒ酸に対する輸送活性は変わらなかった。しかし、H5のアミノ酸を変異させると、ケイ酸やホウ酸に対する輸送活性はなくなるが、亜ヒ酸に対する 輸送活性は部分的に残っていた。これらのことはH5のアミノ酸残基は輸送基質の選択性に重要な役割を果たしていることを示している(植物ストレス学グルー プ・馬 建鋒)。

 

関連リンク

植物ストレス学グループ

Back to Top