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Methylobacterium属細菌と屋上緑化に用いられるエゾスナゴケにおける、メタノールを介した相利共生をコケの促成栽培に結びつけました

Methylobacterium属細菌と屋上緑化に用いられるエゾスナゴケにおける、メタノールを介した相利共生をコケの促成栽培に結びつけました

[著者] Tani A., Takai Y., Suzukawa I., Akita M., Murase H., Kimbara K.

[論文タイトル] Practical Application of Methanol-Mediated Mutualistic Symbiosis between Methylobacterium Species and a Roof Greening Moss, Racomitrium japonicum

[掲載論文] PLoS One, 7, e33800, 2012

[共同研究] 大阪府立大学、近畿大学、大阪府環境農林水産総合研究所、明豊建設、静岡大学

[共同利用機器] DNAシーケンサー

[内容紹介]
ヒートアイランド現象の緩和策として、大都市では新規建造物の緑化が義務づけられています。建物緑化 に用いられる植物には様々なものがありますが、最もメンテナンスフリーなものは、エゾスナゴケであると考えられています。本研究ではエゾスナゴケの促成栽 培に用いられる液体培養段階で、その培養液にいる微生物を非培養法で調べ、メタノール資化性細菌が多いことを見いだし、Methylobacterium 属細菌を分離しました。分離した菌はスナゴケの成長を協力に促進しました。また他の植物にも効果がありました。
(文責 植物・微生物相互作用グループ・谷 明生)

関連リンク: 植物・微生物相互作用グループ

植物の生育を促進する微生物の研究 (植物・微生物相互作用グループ・谷 明生)

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