オオムギの芒(ぼう)の長さを決める遺伝子を特定

[著者] Takahisa Yuo, Yuko Yamashita, Hiroyuki Kanamori, Takashi Matsumoto, Udda Lundqvist, Kazuhiro Sato, Masahiko Ichii, Stephen A. Jobling, and Shin Taketa

[論文タイトル] A SHORT INTERNODES (SHI) family transcription factor gene regulates awn elongation and pistil morphology in barley

[掲載論文] Journal of Experimental Botany 63(14): 5223-5232 (2012)

[使用した共通機器] シーケンサー

[内容紹介]
芒は穂先に着生する針状の器官で、葉が変形してできたと考えられています。オオムギの芒は光合成を行い、収量に貢献する重要な器官です。オオムギのほとんどの品種は長い芒を持ちますが、東アジア地域では短芒型が存在します。本研究ではオオムギの芒の長さを決めるLks2遺伝子をポジショナルクローニングにより単離しました。この遺伝子はシロイヌナズナの雌しべの形態を支配するSHORT INTERNODES(SHI)転写因子と塩基配列が類似していました。Lks2遺伝子が突然変異を起こすと芒長が約半分になります。芒はイネ科植物に固有の器官ですが、本研究がイネ科植物の芒の長さを支配する遺伝子の単離に成功した初めての報告です。雨の多い東アジア地域では短芒遺伝子(lks2.b)は有利な形態とみられ、この遺伝子の品種改良への活用が期待されます。なお、この研究はこの論文が掲載された号の表紙写真を飾りました http://jxb.oxfordjournals.org/
研究内容の詳細は下記の岡山大学のホームページを参照ください。
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press24/press-0719-7.pdf
(文責 遺伝資源機能解析グループ・武田 真)

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