「植物病原糸状菌を病気にするウイルス」の総説です。

[著者] 鈴木信弘

[論文タイトル] クリ胴枯病菌と白紋羽病菌のウイルス ―病原力低下因子とヴァイロコントロール―

[掲載論文] JATAFF ジャーナル 1(12) 2013

[共同利用機器] 超遠心機、DNAシークエンサー

[内容紹介] クリ胴枯病菌は,ウイルスを利用した生物防除(ヴァイロコントロール)成功例の対象菌として注目されています。最近では,ウイルス/宿主相互作用を解析するためのモデル糸状菌としても注目されています。クリ胴枯病菌から分離されたウイルスのみならず他の菌から分離されたウイルスの解析も,整備されたツールを用いることで可能となっています。一方,白紋羽病菌は,ヴァイロコントロールを目指したウイルスハンティングの最前線となっています。1,000を超える日本産白紋羽病菌分離株からウイルス探索が行われ,10を超える新規のウイルスが発見され,中には,ヴァイロコントロール因子として有望視されるウイルスも見つかっています。本稿では,これら2つの宿主菌のウイルスに関する最近の知見とそれらを用いたヴァイロコントール(の取り組み)を紹介しました。

(文責:鈴木)