新着情報

オオムギのカドミウム集積のゲノムワイド関連解析

[著者] Wu, D., Sato, K. and Ma, J. F.

[タイトル] Genome-wide association mapping of cadmium accumulation in different organs of barley

[掲載誌] New Phytologist doi: 10.1111/nph.13512 (2015)

[内容紹介] カドミウムは毒性の強い重金属で、食物連鎖を介して、我々の健康に悪影響を与えます。本研究では、オオムギのコアコレクション100系統を用いて、各器官(根、地上部、穀粒)のカドミウム集積の系統間差を調べました。その結果、各器官のカドミウム集積に大きな系統間差があることが分かりました。またゲノムワイド関連解析を行いい、根のカドミウム集積に関して9のQTL(量的形質遺伝子座)、地上部のカドミウム集積に関して21のQTL、さらに根から地上部への転流と穀粒のカドミウム集積に関してそれぞれ14と15のQTLが検出されました。これらの情報は今後オオムギのカドミウム集積遺伝子の同定に役立ちます
(文責 植物ストレス学グループ・馬 建鋒)

Back to Top