コース・講師の紹介

植物研の研究者が、みなさんのために8コースを用意しました。説明を読んで、エントリーするコースを決めてください。実験コース(各3名以内)を希望する順番でできるだけ多く選んで下さい(最大4コースまで)。希望に沿って割り振りますが、先着順のためご希望に添えない可能性もあります。

SSS2022 実験コースの紹介

Aコース:遺伝子の変異を検出してみよう

穀類に含まれるデンプンは、私たちが毎日食べているエネルギー源です。デンプンの性質が変化した突然変異体では、食感や食味が変化することが知られています。今回の実験では、デンプン合成に関連する突然変異体の中でおこっている遺伝子の変異を検出します。

        

担当:光環境適応研究グループ(松島 良)                    


Bコース:植物の栄養の摂り方

イネの健全な生育に欠かせないケイ素の吸収について水耕栽培実験を行ったり、ケイ素の吸収を担う輸送体タンパク質を共焦点レーザー顕微鏡を用いて観察したりします。

   

     

担当:植物ストレス学グループ (山地 直樹/三谷 奈見季)


Cコース遺伝子を切り貼り、操作しよう!

遺伝情報はDNA塩基の並び方にあります。塩基の並びを切断したり繋ぎ換える遺伝子操作を体験してみましょう。

    

担当:植物分子生理学グループ(佐々木 孝行)


Dコース:葉と根の違いは?~遺伝子発現から考える~

植物の葉と根の違いを知っていますか?色や形だけでなく、それぞれの場所で働く遺伝子の種類や量にも違いがあります。葉と根で働いている遺伝子をリアルタイムPCR装置で調べてみましょう。 

      

担当:境機能分子開発グループ 力石 和英) 


Eコース:植物ホルモンを測る

単細胞生物でも多細胞生物でも生き物はすべて周囲の細胞とコミュニケーションをとりながら生存しています.このため,細胞間コミュニケーションを解明することは生物を理解するための根幹を成していると考えられ,現在非常にホットなトピックとなっています.植物ではこのミクロの連携(コミュニケーション)は小さな化学物質(植物ホルモン)を介して行われています.生物学者たちはこの小さな化学物質が体の中のどこに・どれだけあるのかを調べる必要があります.このコースではいま注目されている質量分析装置を活用して植物ホルモンの一種であるジャスモン酸の測定にチャレンジします.

    

 担当:環境応答機構研究(松浦 恭和/森 泉) 


Fコース:ここまで見える!植物の細胞分裂

本プログラムでは、植物の細胞分裂に係わる細胞内構造を抗体と蛍光色素によって可視化して蛍光顕微鏡で観察します。この観察では、生物の実験で皆さんが観察したことのある染色体に加えて、高校生物の教科書中では模式図でしか示されていない細胞内構造(微小管および動原体)も明確に観察することができます。観察結果をもとに植物の細胞分裂について考えてみましょう。

         

担当:統合ゲノム育種グループ(長岐 清孝) 


Gコース:”麦”って何?~コムギ vs.オオムギ 徹底比較~

”麦”ってどんな植物か知っていますか?本コースでは、身近な”麦”の代表格コムギとオオムギの違いを細かく比較、観察して形態的な違いを学びます。さらに、幼穂(開花前の小さな穂)を顕微鏡で観察し、穂の発生過程や形態的な違いが創り出される瞬間を観察します。

            

     

担当:ゲノム多様性グループ(最相 大輔/久野 裕) 


Hコース:ウイルスだって役に立つ!

ウイルスには病気を引き起こす悪玉だけでなく、役に立つ善玉も知られています。作物(植物)の悪玉ウイルスや、病原菌(悪玉カビ)を病気にしてしまう善玉ウイルスについて調べてみませんか?

 

    

担当:植物・微生物相互作用グループ(近藤秀樹/兵頭 究)


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