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イネ根におけるヒ素とケイ素の細胞内分布の違い

[著者] Moore, K. L., Schröder, M., Wu, Z. C., Martin, B. G. H., Hawes, C. R., Mcgrath, S. P., Hawkesford, M. J., Ma, J. F., Zhao, F. J. and Grovenor, C. R. M.

[タイトル] High resolution secondary ion mass spectrometry reveals the contrasting subcellular distribution of arsenic and silicon in rice roots.

[掲載誌]  Plant Physiology (2011) 156: 913-924

内容紹介] イネはケイ酸トランスポーターを介して亜ヒ酸を吸収する。 本研究では、high-resolution secondary ion mass spectrometryを用いて根におけるヒ素とケイ素の組織/細胞内分布を調べた。ヒ素は主に内皮細胞の液胞に多く蓄積していた。そのほかに、木部柔 細胞や内鞘細胞の液胞にもヒ素の蓄積が見られた。これに対して、ケイ素は内皮細胞の細胞壁に蓄積していた。これらのことから、イネは吸収された有毒のヒ素 は液胞に隔離することによって無毒化し、有益なケイ素は地上部へ輸送する仕組みをもっていることが明らかになった(植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

 

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植物ストレス学グループ

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