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ランタノイドの存在により発現するメタノール資化性細菌の遺伝子

[著者] Sachiko Masuda, Yutaka Suzuki, Yoshiko Fujitani, Ryoji Mitsui, Tomoyuki Nakagawa, Masaki Shintani, Akio Tani

[論文タイトル] Lanthanide-Dependent Regulation of Methylotrophy in Methylobacterium aquaticum Strain 22A

[掲載論文] mSphere 3:e00462-17 (2018)
http://msphere.asm.org/content/3/1/e00462-17
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29404411

[共同研究] 東京大学、岐阜大学、岡山理科大学、静岡大学との共同研究

[使用した共通機器] DNAシークエンサー

[内容紹介]
 Methylobacterium属細菌は植物葉上の主要な共生細菌の一つで、植物が放出するメタノールを利用しています。本属細菌にはメタノールを酸化する酵素、メタノール脱水素酵素を二種類持っており、一つはカルシウムイオンを活性中心に含むMxaF、もう一つは最近その機能が明らかになったXoxFで、ランタノイドを活性中心に含んでいます。このXoxFはランタノイドの存在下で遺伝子の発現と酵素機能が発揮されます。ランタノイドは土壌中にある程度含まれていますが、通常微生物の培養に加えることはありませんので、XoxFの遺伝子の発見からその機能の理解までは長く時間がかかりました。本研究ではランタノイドの存在下でXoxF遺伝子の発現だけでなく、ホルムアルデヒドの代謝、AT-richな遺伝子、その他機能不明な遺伝子が発現することをトランスクリプトーム解析で明らかにしました。(文責:谷 明生)

お問い合わせ先:植物・微生物相互作用グループ

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