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岡山大学くらしき会会誌1号
(会員名簿)発行 

2000年3月


会誌2号はこちら(PDF版)

以下、記事の抜粋です




「会長挨拶」   
那須 英夫(昭和46年卒業) 

 私は、46年から2年間、植物病理部門の日浦研究室で勉学させていただきました。当時の同級生は害虫研究室の渡部さんと育種研究室の黒住さんの3名で、2年生を含めても学生は約6人程度と記憶しています。3人とも圃場レベルの試験研究を行っていたので、圃場やガラス室にいることが多く、そのため、他の先生方とも楽しく談笑できました。また、昼はテニス、定期のソフトボール大会などを行い、あっという間の2年間でした。その後、岡山県に就職後またあっという間に25年間がすぎてしまいました。
 当時の大原農業生物研究所からいまでは岡山大学資源生物科学研究所に名称が変更になるとともに、学生の卒業生も  名にもなりました。OBを含めた職員相互の親睦会を開催しようという機運は、以前からあったようですが、これまで、実現しませんでした。しかし、この度職員、学生が参加できる同窓会として、岡山大学くらしき会が発足できたのは、所長さんはじめ事務局の方々には大変なご苦労があったものと存じます。
 本年2月の総会で私が岡山県内に在住していることと、大原農研時代の昔の卒業生だったことから、今回はからずも同窓会会長を引き受けることになりました。今後、本会が末長く続きますように、皆様方のご援助、ご協力をお願い申し上げます。


「岡山大学くらしき会」発足に寄せて 
本吉 總男(研究所長)
 本研究所の前身である岡山大学農業生物研究所が昭和44年に発足した岡山大学大 学院農学研究科(修士課程)の組織に参加して以来、30年の歳月が流れ、また、昭 和60年に発足した自然科学研究科(博士課程)の組織に参加して以来、14年が過 ぎました。そして、昭和69年の資源生物科学研究所への改組を経て、平成11年3 月までに、修士課程170名、博士課程23名の修了生が社会に出て行かれました。 一方、大学院教育における30年間には、多数の教職員の方々がそれぞれの時代の大 学院生といろいろな係わりをもって来られました。そして、現在、博士課程に18名 、修士課程に34名の学生、その他数名の研究生が倉敷キャンパスで学んでおります 。また、39名の教官、18名の職員、20名を越す非常勤職員が、教育、研究また はその支援に携わり、過去の輝かしい伝統の上に立って、今日の研究所の発展のため 、努力しております。
 このように、年々修了生の数が増加して行く中で、同窓会の設立の要望が高まって まいりました。そこで、数年前から、修了生の先輩の方々や現役教官の方々により設 立に向けての具体的な検討が行われて来ましたが、昨年の春に設立準備会を組織し、 同窓生の皆様のご賛同を得て、本年1月16日の総会において、「岡山大学くらしき 会」がめでたく発足いたしました。
  同窓会の意義は、もちろん、会員の親睦にあります。キャンパスで一時を共に過 ごした友と旧交を暖めることができるのは、人生においてもすばらしいことです。研 究所の今日までの発展を支えて来て下さった旧教職員の方々にお会いできることもま た喜びです。加えて、在学生や修了したばかりの若い同窓生にとっては、社会の一線 で活躍されている諸先輩に謁見できますことは、この上もない励ましになると思います。
 一方、わが国の大学においては、過去の教育のあり方への反省に立って、21世紀 に向けて、研究・教育において個性ある大学づくりを目指しており、岡山大学もその 例外ではありません。本研究所も、岡山大学の唯一の附置研究所として、また全国の 大学の付置研究所の中でも、唯一の「資源生物」を研究対象とする研究所として、創 造力と個性豊かな研究と、その研究の現場の中での大学院教育に実績を上げることが 求められています。研究所の新たな発展の途上におきまして、多くの方々の参加によ り、立派な同窓会が設立できましたことは、研究所側にとっても、大変心強いものを 感じております。同窓会が大きく育って行くことは、研究所の活力の反映であると思 います。
 皆様のご支持を得て、「くらしき会」が、研究所とともに、益々発展して行くこと を期待しております。



あとがき 
岡山大学副学長、生態化学解析研究室教授 青山 勳

同窓会「岡山大学くらしき会」の発足の準備を始めてからもう3年になります。私が研究所を主体とする同窓会の必要性を感じるようになったのは、1995年研究所創立80周年記念式典を開催したときです。記念式典は学内外からの多数の来賓を迎え、盛大に開催されましたが、何か一つ欠けていることを感じました。それは、その時既に研究所の卒業生は100名を越えていたと思いますが、同窓生の出席者が少なかったことであります。学生達は研究所から巣立ちながら、研究所に対する帰属意識を持たないまま卒業していったのではないだろうかという、教官としての反省でありました。最初の大学院生を送り出して、既に30年、はじめの頃は一人二人在学しているかどうかどうかという極めて少数であったとはいえ、既に社会的にも重要な立場に立っておられる人も多くおられます。研究所にとって、卒業生は大きな力であり、財産であります。この様な思いから研究所の同窓会の設立を思い立ちました。幸い研究所には既に同窓生が教官として職務に就いておられ、その人達を中心として精力的な活動が始められました。 まず、1997年9月に卒業生に、次いで現職員にアンケートを行って、同窓会設立の合意を得ました。圧倒的多数の合意を得られたことは、卒業生に研究所に対する思い、帰属意識があることの反映であると解釈し、感無量の思いをしました。それ以降は研究所の村井助教授を同窓会設立準備委員長として、数度の会合がもたれ、1999年1月16日倉敷市民会館で、設立総会・記念講演会が、倉敷国際ホテルで祝賀パーティーが開催され、それぞれ98名、110名、92名の参加者がありました。名誉会員として大原謙一郎氏を迎えることができました。総会の場で同総会規約も決定され、研究所にとって第1回の卒業生である那須英夫さんを初代会長に選び、役員の選出を行うことができ、最初の同窓会として大成功であったと思います。今後この同窓会組織を、卒業生の方々がどのように楽しみ、どのように利用されるか全く自由であります。何か困ったことがあればいつでも、遠慮することなく、研究所に足を向けてほしいと思います。それが母校だと思います。私たち、今内部にいる教職員にとっては、教職員の先輩の方々、同窓生の人たちとの触れ合いを大きな楽しみとしています。そして研究所のサポーターになって頂けることを期待しています。国立大学も独立行政法人化への道を歩み始めており、ますます厳しい状況に直面することになると思いますが、同窓生の方々の支援をお願いしたいと思います。同窓会の今後の発展が期待される所であります。 最後に同窓会の設立準備に当たり、実行し、そしてこの同窓会誌の編集に携わって頂いた所内若手委員の方々に厚くお礼申し上げます。
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