研究テーマ
好熱菌によるナフタレン、PCBの分解

環境を守る微生物

環境汚染物質であるPCB(ポリ塩化ビフェニル)を分解する好熱菌を単離し解析したところ、 この菌は、PCBとナフタレンを分解する世界でも例のない菌であることを明らかにした。 また、この菌は、活性中心の金属がFe(II)とMn(II)のメタ解裂酵素をそれぞれ2種類持っていた。 これまで、活性中心がMn(II)である酵素が得られた例はほとんどなく、強い熱安定性と、 酸化剤への耐性を示すことから、それを発展させて、安定化酵素の構築を試みる研究を行っている。 この研究は、耐熱性酵素の進化を解明する手がかりになるだけでなく、産業応用も可能である。
Geobacillus sp. JF8株の電子顕微鏡写真

PCBの分解は複数の塩素が付加していると微生物での分解は難しいため、一度脱塩素を行うことで微生物が分解しやすくなります。また、好熱性細菌は、高温でPCBを分解できるので他の菌の増殖を抑制でき、バイオリアクターでも使用しやすいという利点があります。



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