【オオムギ研究基盤の強化】
本研究チームでは、オオムギ研究に必要なツールの高度化や新規材料の開発を行い、育種学、病理学ならびに生理学に寄与する植物資源科学の基盤を強化します。私は、オオムギの遺伝子改変技術を担当し、「形質転換ならびにゲノム編集の最適化」を行います。多様な品種や遺伝子型で形質転換技術が適用できるようなシステムを構築し、共同研究ベースでの形質転換支援を行います。また、それらの技術を高度化するには、オオムギの幹細胞作製を容易にする必要があります。遺伝学的手法に加え、オオムギ細胞のメタボローム解析や再分化効率を向上するのためのケミカルスクリーニングおよびイメージング解析などを駆使して、「幹細胞作製技術の開発と幹細胞化メカニズムの解明」を行います。

GFPを導入したオオムギ形質転換体 (Hisano et al. 2017)