植物環境微生物学グループ 植物プランクトンチームへようこそ!
私たちのチームでは、植物プランクトンの環境での振る舞いに興味を持って研究しています。
日本近海、特に瀬戸内海で、毎年話題になる『赤潮』。これは、『赤潮原因藻』と呼ばれる、大きさせいぜい数十ミクロン程度の藻類が異常増殖することによって起こります。葉緑体にカロテノイドを持っている、肉眼では見えないほど小さな赤潮原因藻が、異常に増殖することで、海水が赤褐色に染まって見えることから『赤潮』と呼ばれているわけです。
日本人には馴染みの深い『赤潮』ですが、その原因には、意外に不明な点が残されています。例えば、海水温の上昇や富栄養状態は、赤潮発生頻度の上昇と相関があることが明らかになっています。一方で、この時、赤潮原因藻の中で、どのような変化が起こり、赤潮の発生につながるのか、の、『細胞』『分子』レベルでの理解は、進んでいません。
赤潮の原因、言い換えれば、赤潮原因藻の増殖や密集は、細胞の中のどのような仕組みや反応によって起こるのか?を、分子や細胞のレベルから理解するために、私たちは、特に赤潮原因藻の一種であるヘテロシグマ(Heterosigma akashiwo)の増殖機構を解明する研究を行なっています。
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