植物の栄養応答を分子レベルで理解したい!

 

木羽 隆敏 教授

 

植物レジリエンス研究グループ

 
email: kibaATokayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)

植物の栄養応答を分子レベルで理解したい!

 

木羽 隆敏 教授

 

植物レジリエンス研究グループ

 
kiba AT okayama-u.ac.jp

Q1 研究内容を教えて下さい。

植物が、栄養環境の変動にどのように対応しているのかを研究しています。特に、肥料の主成分である窒素栄養に着目し、植物が自分の栄養状態をどのように感知し、どのように応答するのかを、情報伝達物質、遺伝子、タンパク質などの働きに注目して、分子のレベルで理解することを目指しています。

Q2 その研究のどんなところに惹かれていますか?

「肥料を与えれば植物は元気によく育つ」というのは、一見当たり前のように思えます。しかし、実際にはそれほど単純ではありません。肥料が少ないと葉の成長は抑えられますが、根の成長はむしろ促進されます。逆に、肥料が十分にあると、葉の成長が促進されますが、根の成長は相対的に抑えられます。
  このように植物は、根と葉の間で栄養情報をやりとりして、葉や根の成長を柔軟に調節し、全体として最適な状態を保とうとしています。一見単純に見える植物の応答の裏に、実は非常に緻密な仕組みが隠れているところが面白いと思います。

Q3 その研究によって、最終的に何が分かる、あるいは何ができるようになるとハッピーなんですか?

まずは、植物が栄養環境に応答する仕組みを知りたい、そして誰も知らない新しい仕組みを発見したい、という純粋な興味があります。その理解が将来的には、少ない肥料でもよく育つ作物づくりなどにつながれば、さらに面白いと思っています。

Q4 大学院に進むことを決めた理由は?

大学4年生の時に研究室に配属され、卒論研究を行いました。その中で、新しいことを発見する楽しさに気づき、それをさらに追求したいと思ったことが、大学院に進むことを決めた理由です。

Q5 研究者になったきっかけは?

はっきりとしたきっかけがあったわけではありません。大学院に進んだ時と同じように、研究の楽しさを追求しているうちに、気がつけば研究者になっていました。

Q6 何かご趣味はおありですか?

釣りです。子どもの頃は主にブラックバスを釣っていましたが、大人になってからは海で青物、例えばブリ、サワラ、カンパチなどを中心に狙っています。船には乗らず、陸から釣るのが自分のマイルールです。

Q7 倉敷に住んでみて、どんなところが好きですか?

2025年4月から倉敷に住んでいます。その前に住んでいたのが横浜と名古屋でしたので、引っ越してくる前は少し不安もありました。ですが、実際に住んでみると、倉敷は、田舎の落ち着きと都会の便利さがほどよく合わさった、暮らしやすいところだと感じています。

Q8 植物研は、どんなところですか?

倉敷と同じように、小さすぎず、大きすぎず、ちょうどよいサイズ感の研究所です。特に、全員の顔と名前が一致するところが良いと思います。大学院生にとっては、先生方や職員の方々が、親戚のおじさんやおばさん(お兄さん、お姉さん)のように身近に感じられる雰囲気があるのではないでしょうか。

Q9 では、最後に、新・大学院生へのメッセージをお願いします!

一緒に新しい発見をしましょう。どんなに小さなことでも、自分が世界で初めて何かを見つけるというのは、とても楽しいことです。その面白さをぜひ一緒に味わってほしいと思います。