『植物研』での大学院生活って?

『植物研』は、岡山大学のメインキャンパスである津島キャンパスから離れて、倉敷キャンパスに単独で存在する教育研究施設です。ここでの大学院生活は、いくつもの学部がある一般的な大学のキャンパスライフとはかなり違うかもしれません。
では、植物研での大学院生活って、どんなものでしょう?
このページでは、植物研って、こんなところです、を紹介するために、大学院生と着任二年以内の若手教員三人でいろいろお喋りしてもらいました!

(2026年6月開催)
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メンバー

2026年6月某日、植物研会議室にて


博士後期 年 植物研 年目  R さん
修士 年 植物研 年目  S さん
修士 年 植物研 年目  C さん
修士1 年 学生 年目 + 植物研 18 年目  Q さん
修士1 年 植物研1 年目  A さん
修士1 年 植物研1 年目  G さん
修士1年 植物研1 年目  M さん
 
 
教員 :植物研 3 ヶ月目 
教員2 :植物研 ヶ月目+以前研究員として 年在籍
教員3 :植物研 年目
 
司会(教員):植物研  15 年目 
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司会:皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。今日は、大学院生と若手教員にお喋りしてもらって、植物研ってこんなところ、という紹介をしてもらえたらな、と思ってます。どうぞよろしくお願いします。
 
植物研を選んだきっかけ
司会:早速ですが、学生の皆さんは、どうして植物研で大学院にいこう、と決めたのでしょうか?
 
R さん :僕は、育種学の研究をしたいと思っていて、大学の先生に相談してみたところ、何人かの先生を勧めてもらいました。そのうちの一人が、今の指導教員です。お話を伺って、研究内容に興味を惹かれて、それで植物研に進学することを決めました。
 
S さん:僕も、学部の時の先生に進学先の相談をしました。その先生が、もともと植物研の出身だったことから、今の先生に紹介してもらったのがきっかけです。
 
G さん:私は、もともと倉敷出身で、幼稚園の時に、植物研の春のれんげつみにきたり、高校生の時に夏のサイエンススクールに参加したりしていました。大学は別の土地に行って、海藻や微生物の研究をしていたのですが、その時に興味を持っていたトピックに近いことをやっている先生が、植物研にもいるんだ!ということに気がついて、話を聞きに来て、ここに決めました。意外でした(笑)。
 
A さん:私も、もともと岡山出身で、大学は別の県に行きました。育種の研究室を希望していたのですが、配属で別の分野の研究室になり、岡山で、自分がやってみたいような研究をしているラボを探していて、植物研の今の研究室を見つけました。
 
M さん:僕は、もともと、大学では昆虫を中心に据えた研究をしていました。でも、昆虫ばかりではなくて、生態系の中での昆虫、っていう視点の研究がしたいな、と思って探してみたところ、今のラボを見つけました。
 
司会: Q さんは、実は一年生の顔をしながら、ここにいる皆の中でいちばんの古株ですよね?
 
Q さん:そうなんです!技術職員として 18 年働いて、修士号を取ろうと思って入学しました。大学職員に、就労しながら大学院教育を受ける機会を与えるという、 大学院就学支援制度 のもとで、職員と学生の二足の草鞋を履いています。植物研のことはよく知っているのですが、学生としての角度から見ると、色々新鮮です。
 
キャンパスライフ
司会:実際に来てみて、どうですか?植物研は、メインキャンパスと離れたこの倉敷にあるわけで、いわゆる大学のキャンパスライフ、とは結構違うけど、その辺、後悔していない(笑)?
 
M さん:確かに食堂がないのが不便(笑)。実験から離れて、歩いて学食に行って、、、という生活が懐かしいです。
 
R さん:そうそう。コンビニが、徒歩ギリ 5 分っていう距離にあるけど、この敷地の中に売店とかあって、お菓子買えたらいいなぁ、って思うよね。
 
S さん:確かに。とはいえ、美観地区が徒歩 5 分っていうのもすごいと思います。大学だと、キャンパスから出るだけで徒歩 5 分使っちゃう(笑)。
 
司会:やっぱり、売店と食堂の話は出ますね。所員の悲願なんですよ。あと、美観地区近くのメリットはありますよね。教員の立場からも同感です。
 
C さん:探すと、研究所の周りに、ちょっとした定食屋さんが隠れてるんですよ。それを探すのが楽しみの一つです。あと、今日はラボで流しそうめんしました。季節がら、圃場の仕事が一段落したので、ここ数日弾けてます(笑)。
 
教員 1 :そういう情報、知りたいな~~!夜、実験途中で定食屋さんで食事済ませて戻って、というのは必須です。情報共有お願いします。
 
司会:学生さんたちと教員で、紹介とレビューとかシェアできるといいですよね。定食屋さんもだし、美観地区周辺のちょっとしたレストランとかも。
 
倉敷での生活

  美観地区中心部、ソメイヨシノが咲く季節


司会:倉敷での生活についてもきいてみようかな。県外からここに来た人が多いけど、倉敷の住み心地はどうですか?
 
教員 2 :ここは 平らだから、自転車で結構な距離走れるのがいいです!自転車であっち行ったりこっち行ったりできるのは便利です。
 
C さん:私、こっちに来て雨も雪が降らないのとずっと晴れてるのにはびっくりしました。さすが晴れの国!観光地も美観地区だけでなくてちょこちょこあって、気分転換できるのは良いかな。普段の買い物なんかも、まあ、不自由はしてないな。
 
教員 3 :実際的なこと言うと、物価が高いと思ったことはないですね。家賃も他の土地より手頃ですね。
 
教員 1 :植物研も倉敷駅から歩いて行けますし、駅の徒歩圏内に住宅地も商業地も観光地まであるので住みやすいですね。以前は職場も遠かったですし、区役所でもどこに行くにも公共交通機関を使う必要があったのですが、倉敷は必要な施設がぎゅっと集中していてストレスフリーです。車がある方がもっと便利かな、とは思います。
 
R さん:なくてもなんとでもなりますが、車はあった方が楽しめるのは確か。岡山は車社会ですよね。
研究環境
司会:さて、肝心の研究環境は?一番重要ですよね(笑)

  某月某日 典型的院生生活風景


 
教員 1 :研究機器が充実していて、しかもよく使われていることに感心しました。以前いた大学では(注:旧帝大の一つ)、研究室で一つ、大型機器を持っていたりするのはいいのですが、持っていない研究室から借りに行くのは遠慮しますし、共同利用のものでも、うまく運用されないものがあったりで、名目ほどうまく回っていなかったりしました。ここのは気軽に使いに行けて、嬉しいです。
 
Q さん: 植物研では担当職員の尽力に加え、教員と技術職員が協力して機器運用を進めているので、活用しやすい環境が整っているように感じます。他学部の方からも、機器へのアクセスは比較的良いとの嬉しい声も聞いています。
 
司会:他の学部よりもその辺は充実していて、恵まれてますよね。メインキャンパスから、わざわざ使いにくる方もいますものね。私も共通機器は色々使わせてもらっています。

        傾斜圃場


A さん;それをいうならば、傾斜圃場!わざわざ、傾斜をつけた圃場を作って、地下の水分が豊富な層から、地上までの距離が違って、土壌の乾燥具合が違う圃場が作ってあるのをみて、そうか、そういう設備があるんだ!って驚きました。Rさん、使って研究してるんですよね。
 
R さん:そうそう。
 
C さん:今の研究室に来て、お金のかかる実験をさせてもらえるのに驚きました。もちろん研究に必要な実験です。あと、教授を含めて教員が3名いるグループなのですが、グループミーティングで研究進捗を発表すると、違う角度からいろいろと質問されて勉強になります。教員との関係が、前の大学と比べてずっとフランクなのも、最初は驚きでした。今は慣れた(笑)。

   セミナー風景 この時ばかりは緊張....


G さん:留学生が多くて、英語を使う機会が増えたのはよかった。ちょこちょこ使ってると、英語への苦手感が減ってきました。 毎日駅前留学(笑)。
 
S さん:そうそう。それと研究室のセミナーだけじゃなくいくつかでの合同セミナーもあるから、いろんな先生と身近に議論する機会があり,ディスカッションで鍛えられる感じ。これ、公務員面接で役立ちました!
 
教員 3 :教員に対する学生の数が少ないと、マンツーマンで指導が手厚くなる、って言うのはあるけど、逆に学生数が少ないことがメンタル的な面で,問題になったりしない?

 
R さん:修士の研究室は人が多かったんですけど、確かにその方が,あいつがまだ実験してるから、僕もしよう、みたいな緊張感はありました。今は、博士課程なんで、前より実験しなきゃ!って気分が強いから、これはこれで、ですね。

 市街地でも実験圃場。植物研の強みの一つ


 
C さん:学生が少ないと、実験装置が空いてるのはいいです。待ち時間が少ない!
 
 
植物研の雰囲気は?
A さん:先生方は、植物研に来てみてどうですか?他の大学とかとの違いって、先生の立場でも大きいですか?
 
教員 3 :私が前にいた大学は、それぞれの教員の研究対象が幅広く、研究のつながりが薄かったんです。それに比べてここでは植物の研究者が集まっているので教員同士のつながりが強く、共同研究が多いのは良いな、って思いました。
 
教員 2 :そうそう、教員同士のつながり、強いですよね。あと、留学生が多いのが驚きでした。学生さんもいるし、短期~長期滞在の研究者が、入れ替わり立ち替わり現れるのは空気が入れ替わる感じで、良いです。 私は、以前ここにいて、もともとここの雰囲気に馴染んでからドイツに留学して、ここのポジションをもらって戻ってきたんですけど、すっかりリラックスしています。
 
教員 1 :私は、まだ来て 3 ヶ月なので、実はまだ話をしたことがない人もいっぱいいます。とはいえ、 歓迎会が BBQ というのは新鮮でした。準備担当は持ち回りだそうですが、みなさん、手際いいですよね(笑)。

植物研名物BBQ、この日はゲストハウス前にて


司会:そうそう、研究所全員中庭に集まって、たくさんグリル並べてバーベキュー。特に留学生は、宗教上の理由でお肉など食べられない人がいるので、専用のグリル用意してます。お店で懇親会やるのと違って立食だから、自由に歩き回っていろんな人とお喋りできるし。植物研の隠れた名物です。
 
C さん:先生の数に対して学生が少ないから、2次会3次会に行くと結構奢ってもらえます。内緒だけど。
 
司会:コロナの間は下火だったけど、最近は、院生同士で集まる『院生会』も結構盛んにやってますよね。
 
R さん:研究所の敷地の端っこで菜園作ったり、単に集まって飲み会というか、ご飯食べに行ったり、色々集まってます。人数少ないから、大袈裟にならずに身軽にできてます。
 
A さん:毎年院生会が作る『研究所アルバム』、今年も面白かったです。学生・教員だけでなくて、事務部・図書館・非常勤研究員の皆さんの短い自己紹介、読んでると、へえぇ、っていうような意外な一面が見えて。小さい研究所だから、もともと顔と名前が全員一致している所に、より親しみが持てました。
 
司会:いろんな情報共有にもなりますし、ちょっとした相談もしやすいと思うので、ぜひ、学生さんたちの間のつながりは大切にしてほしいで
 
最後に
司会:結構長い時間お話ししてきました。そろそろまとめようかと。最後に一言、何かありませんか?
 
教員 3 :植物研、『植物』っていう言葉で括っているけれど、 30 名以上いる教員が皆少しずつ違った角度で研究していて、実はとっても多様性に富んでいるのが面白い。でも、植物っていう共通言語があるから繋がりやすいっていう。これは、なかなかないことだと思います。
 
教員 2 :一見おとなしそう?に見えて、面白い人が多いですよね。院生会で作成してくれた、所内の交流を深めるための冊子『研究所アルバム』は、中に入ってからのお楽しみですが、興味を持っていただくには、 教員インタビュー を読んでもらうと良いかも。どんな研究しているかが、わかりやすく紹介されている のと、教員の人となりが滲み出ている記事が多くて、面白いです。
 
教員1 : 岡山大学の倉敷キャンパスとしての知名度は、まだまだ上げていきたいところですが、こじんまりとして見えて実は中身が充実した大学院でもあります。ここまで読んでくださった研究所外の方々、興味を持っていただけましたら、ぜひお訪ねください。 個別見学 も、 体験入学 も歓迎です!倉敷観光と合わせて、ぜひどうぞ。

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