『植物研』での大学院生活って?

『植物研』は、岡山大学のメインキャンパスである津島キャンパスから離れて、倉敷キャンパスに単独で存在する教育研究施設です。ここでの大学院生活は、いくつもの学部がある一般的な大学のキャンパスライフとはかなり違うかもしれません。
では、植物研での大学院生活って、どんなものでしょう?
このページでは、植物研って、こんなところです、を紹介するために、大学院生と着任二年以内の若手教員二人でいろいろお喋りしてもらいました!

(2022年8月開催)
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メンバー
 博士課程後期三年 植物研5年目 Sさん

   2022年8月某日、大原カンファレンスルームにて


   博士課程後期一年 植物研1年目 Rさん
 修士課程前期二年 植物研2年目 Nさん
 修士課程前期二年 植物研2年目 Dさん
 修士課程前期二年 植物研2年目 Kさん
 
 教員1:植物研 3年目 
 教員2:植物研 2年目
 
 司会(教員):植物研 12年目 
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司会:皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。今日は、大学院生と若手教員にお喋りしてもらって、植物研ってこんなところ、という紹介をしてもらえたらな、と思ってます。どうぞよろしくお願いします。
 
植物研を選んだきっかけ
司会:早速ですが、皆さんは、どうして植物研で大学院にいこう、と決めたのでしょうか?
 
Nさん:僕は、もともとは私立大学にいたのですが、人づてに岡山大学農学部の津島キャンパスの研究室を紹介されました。そこでのお話しで、植物研に新しい研究室ができるって知りました。研究の内容に興味を惹かれて、それで植物研に進学することを決めました。
 
Dさん:僕は、中国出身なのですが、以前から日本で大学院に進学したいと思っていました。出身大学の教授が、筑波大学の研究室と共同研究をしていたつてで、植物研の研究室の先生のことを知りました。それがきっかけで、今の研究室にやってきました。
 
Kさん:私は、高専(編者注:高等専門学校)出身なのですが、その時に、ある国立の研究所のコムギの育種の研究プロジェクトに関わる機会があり、岡山で開催された育種学会に参加しました。その時に植物研に連れて行ってもらい、ここに大学院があるって知りました。大学に編入してから大学院の説明会に参加し、植物研に進学することを決めました。
 
Rさん:僕は、岡山大の工学部の修士を出た後、大阪の化粧品会社に就職しました。三年働いた後、もっと勉強したいな、と思って、博士号を取ろうと思って。大学の時には、倉敷の植物研って、聞いてはいたけど、よく知らなかった。倉敷には植物園があるのかな、なんて思っていた。しょくぶつけん、をしょくぶつえん、と思ってました(笑)。でも調べてみたら、面白そうな研究してる!と思って、今の研究室に決めました。
 
Sさん:私は、私大出身なんですけど、その頃から、土壌と植物の関係に興味がありました。ネットで、『植物』『土壌』『ストレス』とか、あと、『資源』とか入れて検索して、ここを見つけました。大学院進学説明会に出席したら、『 体験入学 』を受け付けてくれるって知って、実際に来てみたら、ここしかないと思い、進学を決めました。『 体験入学 』よかったです。
 
キャンパスライフ
司会:実際に来てみて、どうですか?植物研は、メインキャンパスと離れたこの倉敷にあるわけで、いわゆる大学のキャンパスライフ、とは結構違うけど、その辺、後悔していない(笑)?
 
Kさん:はは、確かに食堂がないのが不便(笑)。学食が懐かしいです。
 
Rさん:そうそう。コンビニが、徒歩ギリ 5分っていう距離にあるけど、この敷地の中に売店とかあって、お菓子買えたらいいなぁ、って思うよね。
 
Sさん:確かに。とはいえ、美観地区が徒歩 5分っていうのもすごいと思います。大学だと、キャンパスから出るだけで徒歩 5分使っちゃう(笑)。
 
司会:やっぱり、売店と食堂の話は出ますね。所員の悲願なんですよ。あと、美観地区近くのメリットはありますよね。教員の立場からも同感です。
 
倉敷での生活

  美観地区中心部、ソメイヨシノが咲く季節


司会:倉敷での生活についてもきいてみようかな。県外からここに来た人が多いけど、倉敷の住み心地はどうですか?
 
Kさん:私、新潟に住んでいたから、こっちに来て雪が降らないのとずっと晴れてるのにはびっくりしました。さすが晴れの国!観光地も美観地区だけでなくてちょこちょこあって、気分転換できるのは良いかな。普段の買い物なんかも、まあ、不自由はしてないな。
 
教員1:実際的なこと言うと、物価が高いと思ったことはないですね。家賃も他の土地より手頃かな。
 
教員2:植物研も倉敷駅から歩いて行けますし、駅の徒歩圏内に住宅地も商業地も観光地まであるので住みやすいですね。以前は職場も遠かったですし、区役所でもどこに行くにも公共交通機関を使う必要があったのですが、倉敷は必要な施設がぎゅっと集中していてストレスフリーです。車がある方がもっと便利かな、とは思います。
 
Nさん:なくてもなんとでもなりますが、車はあった方が楽しめるのは確か。岡山は車社会ですよね。

『植物研』での大学院生活って?

『植物研』は、岡山大学のメインキャンパスである津島キャンパスから離れて、倉敷キャンパスに単独で存在する教育研究施設です。
ここでの大学院生活は、いくつもの学部がある一般的な大学のキャンパスライフとはかなり違うかもしれません。
では、植物研での大学院生活って、どんなものでしょう?
このページでは、植物研って、こんなところです、を紹介するために、大学院生と着任二年以内の若手教員二人でいろいろお喋りしてもらいました!

(2022年8月開催)
メンバー
 博士課程後期三年 植物研5年目 Sさん
   博士課程後期一年 植物研1年目 Rさん
 修士課程前期二年 植物研2年目 Nさん
 修士課程前期二年 植物研2年目 Dさん
 修士課程前期二年 植物研2年目 Kさん
 
 教員1:植物研3年目 
 教員2:植物研 2年目
 
 司会(教員):植物研 12年目 

  2022年8月某日、大原カンファレンスルームにて

                   
司会:皆さん、お集まりいただいてありがとうございます。今日は、大学院生と若手教員にお喋りしてもらって、植物研ってこんなところ、という紹介をしてもらえたらな、と思ってます。どうぞよろしくお願いします。
 
植物研を選んだきっかけ
司会:早速ですが、皆さんは、どうして植物研で大学院にいこう、と決めたのでしょうか?
 
Nさん:僕は、もともとは私立大学にいたのですが、人づてに岡山大学農学部の津島キャンパスの研究室を紹介されました。そこでのお話しで、植物研に新しい研究室ができるって知りました。研究の内容に興味を惹かれて、それで植物研に進学することを決めました。
 
Dさん:僕は、中国出身なのですが、以前から日本で大学院に進学したいと思っていました。出身大学の教授が、筑波大学の研究室と共同研究をしていたつてで、植物研の研究室の先生のことを知りました。それがきっかけで、今の研究室にやってきました。
 
Kさん:私は、高専(編者注:高等専門学校)出身なのですが、その時に、ある国立の研究所のコムギの育種の研究プロジェクトに関わる機会があり、岡山で開催された育種学会に参加しました。その時に植物研に連れて行ってもらい、ここに大学院があるって知りました。大学に編入してから大学院の説明会に参加し、植物研に進学することを決めました。
 
Rさん:僕は、岡山大の工学部の修士を出た後、大阪の化粧品会社に就職しました。三年働いた後、もっと勉強したいな、と思って、博士号を取ろうと思って。大学の時には、倉敷の植物研って、聞いてはいたけど、よく知らなかった。倉敷には植物園があるのかな、なんて思っていた。しょくぶつけん、をしょくぶつえん、と思ってました(笑)。でも調べてみたら、面白そうな研究してる!と思って、今の研究室に決めました。
 
Sさん:私は、私大出身なんですけど、その頃から、土壌と植物の関係に興味がありました。ネットで、『植物』『土壌』『ストレス』とか、あと、『資源』とか入れて検索して、ここを見つけました。大学院進学説明会に出席したら、『 体験入学 』を受け付けてくれるって知って、実際に来てみたら、ここしかないと思い、進学を決めました。『 体験入学 』よかったです。
 
キャンパスライフ
司会:実際に来てみて、どうですか?植物研は、メインキャンパスと離れたこの倉敷にあるわけで、いわゆる大学のキャンパスライフ、とは結構違うけど、その辺、後悔していない(笑)?
 
Kさん:はは、確かに食堂がないのが不便(笑)。学食が懐かしいです。
 
Rさん:そうそう。コンビニが、徒歩ギリ 5分っていう距離にあるけど、この敷地の中に売店とかあって、お菓子買えたらいいなぁ、って思うよね。
 
Sさん:確かに。とはいえ、美観地区が徒歩 5分っていうのもすごいと思います。大学だと、キャンパスから出るだけで徒歩 5分使っちゃう(笑)。
 
司会:やっぱり、売店と食堂の話は出ますね。所員の悲願なんですよ。あと、美観地区近くのメリットはありますよね。教員の立場からも同感です。
 
倉敷での生活

美観地区中心部、ソメイヨシノが咲く季節


司会:倉敷での生活についてもきいてみようかな。県外からここに来た人が多いけど、倉敷の住み心地はどうですか?
 
Kさん:私、新潟に住んでいたから、こっちに来て雪が降らないのとずっと晴れてるのにはびっくりしました。さすが晴れの国!観光地も美観地区だけでなくてちょこちょこあって、気分転換できるのは良いかな。普段の買い物なんかも、まあ、不自由はしてないな。
 
教員1:実際的なこと言うと、物価が高いと思ったことはないですね。家賃も他の土地より手頃かな。
 
教員2:植物研も倉敷駅から歩いて行けますし、駅の徒歩圏内に住宅地も商業地も観光地まであるので住みやすいですね。以前は職場も遠かったですし、区役所でもどこに行くにも公共交通機関を使う必要があったのですが、倉敷は必要な施設がぎゅっと集中していてストレスフリーです。車がある方がもっと便利かな、とは思います。
 
Nさん:なくてもなんとでもなりますが、車はあった方が楽しめるのは確か。岡山は車社会ですよね。
研究環境
司会:さて、肝心の研究環境は?一番重要ですよね(笑)

  某月某日 典型的院生生活風景


 
Dさん:僕は、中国の大学と比べちゃうんだけど、中国って、教授は絶対、なんですよ。今の教授(日本人)の研究室に来て、教授も他の先生も優しくてびっくりしました。
教員1・2:あ〜、そうよね ….Dさんの教授を思い浮かべている)。
 
Kさん:今の研究室に来て、お金のかかる実験をさせてもらえるのに驚きました。もちろん研究に必要な実験です。あと、教授を含めて教員が3名いるグループなのですが、グループミーティングで研究進捗を発表すると、違う角度からいろいろと質問されて勉強になります。教員との関係が、前の大学と比べてずっとフランクなのも、最初は驚きでした。今は慣れた(笑)。
 
Rさん:研究所のサイズのせいか、他の研究グループの人と結構関わる機会があって、良いです。あと、留学生が多くて、英語を使う機会が増えたのはきついけどよかった。ちょこちょこ使ってると、英語への苦手感が減ってきました。
 
Nさん:そうそう。それと研究室のセミナーだけじゃなくいくつかでの合同セミナーもあるから、いろんな先生と身近に議論する機会があり,ディスカッションで鍛えられる感じ。これ、公務員面接で役立ちました!
 
Sさん:私の研究グループも、頻繁にセミナーをするんですよ。もともと人前で話すのがほんと苦手だったけど、人前で話す力がつきました。自分で考えながら研究する力を養うことができたと思ってます。
 
教員 1:教員に対する学生の数が少ないと、マンツーマンで指導が手厚くなる、って言うのはあるけど、逆に学生数が少ないことがメンタル的な面で,問題になったりしない?

   ラボセミナー風景 この時ばかりは緊張....


Rさん:修士の研究室は人が多かったんですけど、確かにその方が,あいつがまだ実験してるから、僕もしよう、みたいな緊張感はありました。今は、博士課程なんで、前より実験しなきゃ!って気分が強いから、これはこれで、ですね。
 
Sさん:学生が少ないと、実験装置も空いてるし、なんかのべつまくなし実験入れちゃって、研究などのペース配分がわけ分からなくなったことはあります(笑)
 
Nさん:僕としてはプラス面の方が大きかったですね。僕の出身大学では研究室に先生一人、学生が二十人いて、なかなか先生を捕まえられなかったんですよ。植物研では,学生と先生の人数が逆転していて、密に指導してもらえるのはありがたいです。この間も僕の発表の準備があったんですけど、マンツーマンでアドバイスをもらいながらスライドを仕上げることができました。

  市街地にどぉん!とある実験圃場は植物研の強みの一つ


 
植物研の雰囲気は?
Kさん:先生方は、植物研に来てみてどうですか?他の大学とかとの違いって、先生の立場でも大きいですか?
 
教員2:私が前にいた大学は、それぞれの教員の研究対象が幅広く、研究のつながりが薄かったんです。それに比べてここでは植物の研究者が集まっているので教員同士のつながりが強く、共同研究が多いのは良いな、って思いました。
 
教員1:そうそう、教員同士のつながり、強いですよね。私も日々実感してます。あと、留学生が多いのが驚きでした。学生さんもいるし、短期〜長期滞在の研究者が、入れ替わり立ち替わり現れるのは空気が入れ替わる感じで、良いです。
 
教員2:ただ、コロナのおかげで、多くの人とあまりお近づきになれずに終わってるのも事実。私は、ほぼコロナとともにこの研究所に来たんですよ。研究室の技官さんが、前は研究所で折々にバーベキューしてた、って話をしてくれるんだけど、私まだ未経験。すっごく楽しそうなんですけど。

   再開待ち遠しいBBQ、この日はゲストハウス前にて


司会:そうそう、あれは楽しかったです。研究所全員中庭に集まって、たくさんグリル並べてバーベキュー。宗教上の理由でお肉など食べない人のためには、専用のグリル用意して。お店で懇親会やるのと違って立食だから、自由に歩き回っていろんな人とお喋りできるし。あれは、植物研の隠れた名物でした。
 
Sさん:私は五年近く前からここにいるのですが、初めの頃は BBQやってましたよ。今となってはずいぶん前の話だけど。確かに、マスクと自粛の生活で、お楽しみ交流は減ってますね。
Kさん:所内新歓 BBQとか、楽しそうだよね。
 
Rさん:院生会っていうのがあるって聞いていたけど、コロナのせいか、あまり実体を感じないので、これはなんとかしたいです。大学院生活って、研究一色になると、行き詰まった時が苦しそう。ちょっとした研究の相談とかも含めて、もう少し気楽に話せる大学院生の繋がりを強くしたいと思って、できることから始めてるところです。もう少しコロナ収まって、飲食を含めた交流が O Kになって欲しい。まずは BBQ再開ですかね。
 
司会:院生会の活動は学生にとっては重要ですね。これからも続けていって欲しいと思います。何か協力できることあればするから!
 
Nさん:お願いします!
 
最後に
司会:結構長い時間お話ししてきました。そろそろまとめようかと。最後に一言、何かありませんか?
 
Rさん:残念なのは、コロナで、新歓とかもマスク着用、短時間で解散で、他のグループのスタッフや先生のこと、案外知らないんですよね。これは、コロナ入学世代の悲しいところです。
 
司会:ほんと、この感染流行は収まって欲しいですね。とりあえず、中の人たちってこんな感じ、を知っていただくには、 教員インタビュー を読んでもらうと良いかも。どんな研究しているかが、わかりやすく紹介されてます。
 
最後に、ここまで読んでくださった研究所外の方々、興味を持っていただけましたら、ぜひお訪ねください。 個別見学 も、 体験入学 も歓迎です!倉敷観光と合わせて、ぜひどうぞ。

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