植物が栄養素を吸収・分配する仕組みを理解する

 

馬 建鋒 教授

 

植物ストレス学グループ

email: maj(AT)okayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)

植物が栄養素を吸収・分配する仕組みを理解する

 

馬 建鋒 教授

 

植物ストレス学グループ

 
maj(AT)okayama-u.ac.jp

Q1 まずは、研究内容を教えて下さい。

植物栄養に関する研究を行っています。我々とは違って、植物の生育に必要な栄養素はたった14種類のミネラル元素です。これらの栄養素がどのように土から植物の各器官に輸送されるのかを研究しています。主にイネとオオムギ、ソバを研究材料にしております。

Q2 その研究のどういうところが面白いですか?

植物は生きていくために多多様の輸送体(膜タンパク質)を使い分けて、ミネラル栄養分を獲得し、また環境変動に巧みに対応して、ミネラルの恒常性を保つ仕組みを持つことが面白いです。

Q3 最終的に何が分かるとハッピーなんですか?

どのミネラル栄養素がどのような輸送体によって運ばれ、またどのように環境に応答して調節されているのか、わかると面白いです。

Q4 その研究は世の中に役立ちますか?

もちろん役立ちます。例えば、有害ミネラル(カドミウムやヒ素)フリーの安全な作物の作出、養分利用率の高い作物の作出、栄養価(鉄や亜鉛など)の高い作物の作出に貢献できます。

Q5 その研究を始めたきっかけは何ですか?

最初は先生や上司に言われて始めましたが、だんだんのめり込んでいきました。

Q6 研究で、最近一番嬉しかったことを教えて下さい

十数年かかったイネのカドミウム低集積の仕組みの謎がやっと解けて、良い雑誌に論文を発表できたことです。

Q7 研究で、大変なことはありますか?

ないです。大変と思ったら、研究は続けられません。面白いと思わなければ。

Q8 研究をやめたいと思うことはありましたか?

ないです。やめたら、ほかにできることがないからです。

Q9 研究の中で得意なことは何ですか?

得意なことはちゃんとした植物を栽培することですね。これは植物の研究を行うのに非常に大事です。

Q10 どうして大学院に進もうと決めましたか?

さらに研究をしたかったからです。

Q11 研究者になったきっかけを教えて下さい?

自然の成り行きです。いつの間にか研究者になっていました。

Q12 趣味はありますか?

植物の世話

Q13 大学時代一番打ち込んだことは何ですか?

勉強(しっかり基礎知識を身につけたので、今の研究にも役立っています)

Q14 座右の銘はありますか?

コツコツと地道に!

Q15 植物研って、一言で言うとどんなところですか?

圃場、温室、最新の設備などがすべて取り揃えており、植物の研究に最適な場所です。

Q16 倉敷・岡山のどんなところが好きですか?

果物(特にブドウとモモ)がおいしいです。雨が少なく、自然災害も少なく、過ごしやすいところです。

Q17 研究室でのイベントはありますか?

忘年会、歓送迎会、ビアーガーデン、研究室旅行などいろいろな楽しいイベントがあります。

Q18 最後に、新・大学院生へのメッセージをお願いします!

研究には近道がなく、コツコツと頑張って、新しい発見をしてください。