瀬戸内海の赤潮を、分子のレベルで理解したい!

 

植木 尚子 准教授

 

植物環境微生物学グループ

 

email: shokoueki(AT)okayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)

瀬戸内海の赤潮を、分子のレベルで理解したい!

 

植木 尚子 准教授

 

植物環境微生物学グループ

 
shokoueki(AT)okayama-u.ac.jp

Q1 研究内容を教えて下さい。

海で発生する『赤潮』の正体は、光合成を行う植物プランクトンです。この赤潮の原因となる植物プランクトンの環境中での振る舞いを、分子や細胞のレベルで理解しようとしています。

Q2 その研究のどういうところが面白いですか?

私が題材にしているヘテロシグマという植物プランクトン は、水温が上がったり、富栄養化で、海水の色がヘテロシグマの色(茶色)に染まるぐらい、爆発的に増えることがあります。その状態が『赤潮』です。でも、同じ条件を実験室で再現しても、自然発生したヘテロシグマ赤潮と同じような状態にはならない。皆が重要と言ってきた、水温・栄養分以外に、ヘテロシグマに影響してそこまで増殖させるのに重要な働きをしているものは何か?それを、『自分の手と頭で』見つけてみたい、と思っています。
『何がヘテロシグマに影響してそこまで増殖させるのか?』が解けたら、赤潮を防ぐのに役立つ可能性は結構高いのでは、とも思っています。

Q3研究に関して、最近一番嬉しかったことは?

最近、この『何か』について重要な発見をした気が?!重要すぎるので、まだ詳しいことは言えないです(笑)。

Q4 大学では何を専攻しましたか?

物理学専攻でした。高校の時には物理は好きでまあ得意だったのが、大学行ったら全くついていけなくて、物理学科で生物物理研究室を選んだら、生物学の方が面白い?と思って変更しました。

Q5 大学院に進むことを決めた理由は?

学部であんまりにも落ちこぼれだったので、大学出て何も知らないのは恥ずかしい、と学部やり直しぐらいのつもりだった、のですが…..

Q6 研究者になったきっかけは?

他の仕事を選びそびれて今に至ります。

Q7 趣味は?

保存食づくりと庭いじり。

Q8 最近の楽しみは何ですか?

発酵させること=味噌醤油みりん漬物作り+庭に撒く堆肥作り。微生物ってすごい。

Q9 座右の銘は?

鉄砲ベタも数うちゃ学ぶ。

Q10 植物研って, 一言で言うとどんなところですか?

こぢんまりとアットホーム。親切な人が多くて嬉しい。そのわりに、在籍者の研究アクティビティが高い。私も頑張らないと、、、

Q11 倉敷・岡山で好きなところは?

やっぱり、こぢんまりとアットホーム。都会じゃないけれど、探せばなんでも手が届くところにある感じ。

Q12 新・大学院生へのメッセージは?

私たちは、赤潮というダイナミックな海洋現象を、分子と細胞というミクロの目で理解しようという、ユニークな研究をしています。赤潮という瀬戸内海ならではの自然現象を、ちょっと変わった角度から、一緒に研究してみませんか?