土壌からの、イネの栄養吸収メカニズムに迫る!

 

小西 範幸 助教

 

植物ストレス学グループ

 
email:noriyuki_konishi(AT)okayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)

土壌からの、イネの栄養吸収メカニズムに迫る!

 

小西 範幸教授

 

植物ストレス学グループ

 
noriyuki_konishi(AT)okayama-u.ac.jp

Q1 研究内容を教えて下さい。

植物の生長のためには、さまざまな栄養素を土壌から吸収しなくてはなりません。植物の中でも、私たちの生活に欠かすことのできない米を生産するイネに着目して、イネが土壌から根の細胞に養分を吸収する仕組みを分子レベルで解明しようとしています。

 

Q2 その研究は世の中にどのように役立つんですか?

米をたくさん収穫するためには肥料を使う必要がありますが、肥料をたくさん使うと環境に対する負荷が大きくなります。イネが養分を吸収する仕組みを詳細に解明できれば、養分を効率よく利用するために必要なことが明確になるはずです。この知見を使って、効率よく養分を利用できるイネを作り出せれば、稲作に必要な肥料を低減できますよね。

Q3  どうして研究者になろうと思ったのですか?

普通に就職したくなくて、大学院に進学しました。その後,研究をやめる理由がなかったから研究者になりました。

Q4 ちょっと研究から離れてた質問もさせていただきましょう。ご出身はどちらですか?

兵庫県多可郡多可町です。播磨と丹波の境目の山がちな土地です。敬老の日や、酒米山田錦の母親になる山田穂の発祥地です。のちに合併して多可町となる野間谷村で1947年に村主催の敬老会を開催して、その後に制定した『としよりの日』が、現在の祝日『敬老の日』の始まりらしいです。僕の実家は、その隣町だったのですが、平成の大合併で隣町と合併したので、結果的に敬老の日の発祥地になりました。

Q5 敬老の日に、発祥の地なんてあるんですね….。ランダムに選んで、もう一つ。今まで訪ねた中で、一番好きな場所は?

ニューカレドニアですね。マジで天国!

Q6 大学時代一番打ち込んだことは何ですか?

馬術です。馬が教えてくれたことは、「愛はカタチからだ」ということです。相手の信頼を得るには、目に見える客観的な奉仕が必要です。

Q7 なんだか、深いご発言ですね。質問の路線を戻して、岡山で好きなところはありますか?

やっぱり天気がいいところですね。特に研究所周辺は、ほんとに晴れの日が多くて過ごしやすいです。

Q8 研究室でのイベントはありますか?

何かにつけて、飲んでます。

Q9 最後に、新・大学院生へのメッセージをお願いします!

大学に入ってすぐのころ、高校生までは「生徒」だから先生に従っていけばいいけれど、大学生になると「学生」になる、主体的に行動することが学生の定義だと教えてもらいました。大学院生になれば、ますます主体性が大事になります。教員の用意した研究課題であるとはいえ、あなた自身が自分で考えて研究に取り組むことが、研究の発展だけでなく、あなた自身の成長にもつながると思います。