卒業生からのメッセージ
植物研は思いっきり研究に打ち込める環境でした
2024年度博士前期課程修了
現 株式会社サカタのタネ 勤務
卒業生からのメッセージ
植物研は思いっきり研究に打ち込める環境でした
Q: 植物研を選んだきっかけは何ですか?
A: 学部の卒業論文でコムギの研究に取り組んだので、進学先でもムギの研究が続けられたら…と学校を調べていたところ、植物研のゲノム多様性グループを知りました。オオムギはコムギと遺伝的に近縁な作物であること、ゲノム多様性グループはオオムギの遺伝資源を豊富に持っていたこと、実際に研究所を見学して先生方の人柄と広い研究圃場に魅力を感じ、ここで研究がしたい!と思ったことがきっかけです。
Q: 植物研を選んでよかったなと思ったことは何ですか?
A: 思いっきり研究に打ち込める環境だったことです。なかでも印象的だったことは、おおよそ月に一度開催される国内外の研究者のセミナーに参加できたことです。発表者の先生方の素晴らしいアイディアやプレゼン技術を拝聴して、毎回刺激をもらっていました。また、留学生や海外の先生と関わる機会が多く、英語でコミュニケーションをとることに抵抗感がなくなったこともよかったなと思ったことの一つです。英語のレベル自体はまだまだで、ほぼ気合で話していましたが(笑)。
Q: 今、会社でどんなことをされていますか?また植物研で学んだことが今の仕事にどう生かされていますか?
A: スイートコーンのチームに所属し、ブリーダーとして育種に取り組んでいます。今は入社して2年目で仕事に必要な土台作りを頑張っているところです。当面の目標はスイートコーンの知識を学び、プロの生産者レベルで栽培できるようになることです。
研究所では「毎日圃場に出て植物を観察し記録を残すこと」の大切さを所内の先生方から教えていただきました。先生方とは圃場でお会いすることが多く、圃場や植物体の様子をたくさん写真におさめてメモを残したり、聞いたお話では圃場に出る時間を予定に組み込まれていたり、お忙しい中でも観察の時間を大切にされているお姿をたくさん拝見してきました。観察と記録は植物を扱ううえで基礎にして最も重要なことだと思っています。
ブリーダーの仕事は圃場での観察や収穫後の調査を行い、多くの系統のなかから目的に適したものを選ぶ仕事です。学生の時よりも観察にスピードや効率が求められたり、あとで見返したときにその系統・品種がイメージできるように記録をとることはまだまだ磨きをかけていく必要がありますが、その基礎は植物研での修士論文研究を通じて醸成できたのではないかなと感じています。
Q: 植物研への進学を考えている方へメッセージをお願いします。
A: 自分のやりたいことを思いっきりやれる環境を選ぶことをおすすめします。私にとってのそれは植物研でしたし、卒業生としては植物研を選んでもらえると嬉しい限りです。就職や内部進学など様々な選択肢があると思うので、実際に見学に行って話を聞いたり、時には悩んだりもしながら、納得して決めるのが一番だと思います。