卒業生からのメッセージ


植物研での学び一つひとつが今の仕事に活きています 

 
2018年度博士前期課程修了 
現 菱熱工業(株)マーケティングドメイン 勤務
 

卒業生からのメッセージ

 
植物研での学び一つ一つが今の仕事に活きています 

 
 
 
 
 
2018年度博士前期課程修了 
現 菱熱工業 勤務
 

Q: 植物研を選んだきっかけは何ですか?
A: 私の場合は大学時代の研究テーマとの関連性と、大学院でしかできない経験を考えたことが植物研に進学するきっかけになりました。大学で植物ウイルス耐性の観点から葉緑体タンパク質の研究をしており、その関連でより植物分子生理学の分野で探した結果、坂本先生の光環境適応研究グループにお世話になりました。また、植物研では研究員の方々も大勢在籍されており、大学院でしかできない経験が積めると思い、植物研に決めました。
 
Q: 植物研を選んでよかったなと思ったことは何ですか?
A: 植物研では研究に長く従事されている方々の経験や知恵、考え方を学ぶ良い機会になると思います。一つ挙げるとすれば、自身の研究に関連する論文を紹介するジャーナルクラブという取組みが研究室単位で行われますが、私の場合はその取り組み方が変わりました。大学までは紹介する論文を読み込んでそのデータだけで発表していました。しかし、植物研に入って熟達された方々の発表を拝聴していると、紹介する論文とさらに関連する論文まで取り入れて発表されていて、それから自分のやり方を変えて行きました。将来何かを「調べる」際に複数の情報から分野全体を俯瞰する感覚は大学院を修了してからも武器になりますし、少しでも経験できたのは良かったと思います。
 
Q: 今、会社でどんなことをされていますか?また植物研で学んだことが今の仕事にどう生かされていますか?
A:  今は建設業にて植物工場や食品工場、アミューズメント施設の設備工事・設計、また新商品の研究開発や自社商品の販促をしています。建設設備業というと植物を研究されている方々には馴染みが薄いかもしれませんが、弊社では主に食品工場の、例えば生産ラインに取り入れる冷却・加熱設備を設置する設備設計や手配、現場で工事を管理します。それ以外にも自社ブランドの製品やサービスを生み出す仕事も全社的に進めています。研究開発では植物も含めバイオに関することを調査することもありますし、建設に関わる製品や決まり事などを調べる時には、植物研で研究を通して学んだことが活きています。
 
Q:  植物研への進学を考えている方へメッセージをお願いします。
A:  自分で納得できる道を歩まれることが一番良いかと思いますが、修了後に民間企業への就職を漠然と考えている方には特に植物研をお勧めします。大学の研究室の時より年齢の離れた方々と一緒に研究できるので、研究に対する考え方など学ぶことが多いと思います。大学院での研究活動が将来の仕事と直接結びつくとは限りませんが、折角大学院に進学するのであれば、大学院でしかできない経験を積めるよう頑張ってください。
 

※掲載内容は取材当時のものです。