彼の有名なドリュー女史の神社に行く.
三角線にのる.
駅員によると熊本駅の0番線がプラットホームということだ.果たして0番線とは?駅の端っこに追いやられているようだが,乗客は決して少なくない.
車両が入線してきた.1時間に1本なのでしょぼいかと思いきや,立派な2両編成.発車まで車内で待つ.
ゴゴゴーとディーゼルの振動がする.
途中駅の宇土駅.Wikipediaに駅前よりも国道沿いの方が栄えていると書いてあった.
住吉駅.途中からなんとなく察し始めてしていたが,予想以上だ.全く意外なことに他に三人も降車した.一人は輪行スタイル.あとは女性の二人連れ.
しかし警報がならなければ線路内に降りてもいいのか?片方のホームにだけ切符の自動販売機がある.線路に降りないと反対ホームに行けない.
住吉自然公園まで徒歩.女性二人連れの目的地も住吉神社のようだ.有明海に突き出た小さな半島になっている.
参道の入り口はふたつある.先ほどの女性たちは陸に近い方へいった.私はまっすぐドリュー女史顕彰碑のあるほうへ.顕彰碑の前で一生懸命写真を撮っていると女性たちがやってきた.この二人はドリュー博士には全く興味がなさそうだ.車で来たのかカップルも顕彰碑前にやって来た.彼らもドリュー博士には興味がないのか住吉灯台や風流島(たはれじま)を見ていた.この神社はドリュー博士以外にも人気のあるスポットだった.
ドリュー女史の顕彰碑は木立のあいだから有明海に浮かぶ風流島を望む素晴らしい場所にあった.
IN MEMORY OF MADAME KATHLEEN DREW, D. SC.
MRS. WRITE BAKER RESEARCH FELOOW IN THE UNIVERSITY OF MANCHESTER, ENGLAND DISCOVERY OF THE CONCHOSELIS-PHASE OF PORPYRA ERECTED IN 1963 |
インターネットをみるとあちこちに書いてあるので改めて説明をする必要もないが,ドリュー女史が食用海苔(アマノリ属<i>Pyropia</i>,以前の分類では<i> Porphira</i>)の糸状体が,実はそれまで別の海藻だと認識されていたConcocelisであるということを発見するまでは,海苔養殖はうまくいかなかった.
先の方の海面にタケが並んで突き出ているが,あれはスサビノリの養殖だろう.
頂上の住吉神社までのぼっていきお参りをした.住吉三神に,海藻の研究が今後一層発展するようにお祈りをした.
住吉駅に戻り,駅から西に2−300メートル行ったところにある海苔を販売しているお店で,仲間にお土産の海苔を買って帰った.