ウイルスの巧妙な感染戦略の謎を解く!

 

兵頭 究 准教授

 

植物・微生物相互作用学グループ

 
email:khyodo(AT)okayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)

ウイルスの巧妙な感染戦略の謎を解く!

 

兵頭 究 准教授

 

植物・微生物相互作用グループ

 
khyodo(AT)okayama-u.ac.jp

Q1 研究内容を教えて下さい。

植物に感染し病気を起こすウイルスの研究をしています。ウイルスは自分のみでは増殖することができませんが、ひとたび宿主細胞に侵入するとその細胞のシステムを利用して爆発的に増殖することができます。私たちは植物ウイルスがどのようにして宿主細胞のシステムを乗っ取り、感染を成立させるのか、その感染戦略を分子レベルで理解することを目指しています。

Q2 その研究を始めたきっかけは何ですか?

一般に植物ウイルスのゲノムサイズは宿主植物の0.01%にも満たない小さなものです。そのような限られたサイズの中で、ウイルスがあの手この手で宿主を翻弄していく様に興味を持ち、研究を始めました。

Q3 その研究は世の中にどのように役に立ちますか?

近年、植物ウイルスによる被害は増加傾向にありますが、植物ウイルス病をコントロールするための有効手段はありません。ウイルス感染戦略の仕組みを理解して、その弱点を見つけ出すことができれば、ウイルス病の制御に役立つと期待しています。

Q4 大学では何を専攻しましたか?

農学部出身です。畑に出たことはほとんどないのですが。

Q5 大学院に進むことを決めたのはどうしてですか?

研究を続けたかった、が半分。モラトリアムを延長したかった、が半分です。

Q6 研究者になったきっかけは?

ルーレットで決めました。 とはいえ、実は、研究者にあたるまで何度も回しました。

Q7 では、ちょっと話題を変えて。最近の楽しみは何ですか?

料理です。実験と違って成功失敗がすぐわかるところが良いですね。

Q8 好きな食べ物はなんですか?

最近はタマネギがあると安心します。

Q8  タマネギがあると安心…それは、お料理上級者のお言葉です!では、研究所の話題に戻って、研究室でのイベントは何かありますか?

歓迎会、送別会、祝いごとなどのイベントが不定期であります。参加は自由です。

Q9 最後に、新・大学院生へのメッセージをお願いします!

ウイルスは生物と非生物の境目にあるような、何とも曖昧な存在ですが、宿主との相互作用を通じて生命現象の面白い部分をたくさん見せてくれると思います。植物ウイルスについて漠然とでも興味がある、自分でも扱ってみたい、という方がおられましたら、是非この分野に飛び込んで頂きたいと思います。