ウイルスにも『善玉』がいる?多様なウイルス世界を紐解く!

近藤 秀樹 准教授
植物微生物相互作用グループ
email: hkondo(AT)okayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)
Q1 研究内容を教えて下さい。
ウイルスはヒトや家畜、農作物に大きな被害を及ぼす「悪玉」の顔がよく知られています。一方で、病原菌をやっつけてくれるような我々の役に立つ「善玉」のウイルスも存在することが知られるようになってきました。さらに、自然界には膨大なウイルスが存在するのですが、私たちはまだその氷山の一角を見ているに過ぎません。そこで、私たちは農業生態系に存在するウイルスに注目して、「未知なるウイルス多様性」の理解を進め、さらに善玉と悪玉という二つのウイルスの顔を深掘りしてみたいと思っています。最終目的は、農業生態系でのウイルスの役割を紐解くことで、作物の健全な育成を図ることを目指しています。

Q2 オススメの本は?
「ネオウイルス学」 河岡義裕編(集英社新書・2021)。本書を読んでウイルス学の新たな潮流に触れてみませんか?
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1059-g/
Q3 好きな言葉や座右の銘はありますか?
いろいろいいなという言葉に出会うことはありますが、かっこいい座右の銘はもちあわせません。「採択」は好き、「不採択」は嫌いです。大学の教員をはじめ研究者はすべからくそうですね。(編者注:研究業界では、研究費の申請や論文が通った時には、採択、通らなかった時には不採択、という言葉をよく使います。研究者の毎日を左右する言葉ですので、編者もとっても共感します)
Q4 最近の楽しみは何ですか?
新しいウイルスをみつけること(仕事)、それを発表すること(仕事)、休日のんびりすること。
Q5 研究室の特徴を教えてください。

Q6 新・大学院生へのメッセージをお願いします!
私たちが挑んでいるウイルスの不思議世界へ、いろいろなバックグランドをお持ちの方にぜひ飛び込んでいただきたいと願っています!好奇心を持って研究に向き合うことができれば、きっと実を結ぶはずだと考えています。まずはちょっとだけ勇気を持って大学院へのドアをノックするところからはじめましょう!