Q1 研究内容を教えて下さい。
世界の主要な穀物であるイネのいもち病菌への耐病性の研究をしています。イネが持っている、病原体を感知するセンサーである『免疫受容体』がどのように病原体を認識して、免疫を誘導しているのかその分子メカニズムに迫りたいと思い、日々研究を行っています。
私達の研究対象としているイネいもち病菌は、最重要病害の一つでその被害は甚大です。毎年、 6000万トン分ものコメが失われており、被害額は 6.6兆円と試算されています。イネの免疫機構を理解することにより、少しでも被害を減らしたいと考えています。

私達の研究対象としているイネいもち病菌は、最重要病害の一つでその被害は甚大です。毎年、 6000万トン分ものコメが失われており、被害額は 6.6兆円と試算されています。イネの免疫機構を理解することにより、少しでも被害を減らしたいと考えています。
Q2 研究者になったきっかけは?
学部学生の時に、MAPK経路の全貌がほぼ明らかになり、細胞外のシグナルが核へと伝わるメカニズムを知って「美しい」と思ったこと。その影響もあり、現在でもシグナル伝達経路の解明を中心に研究を行っています。
Q3 研究のどんなところが面白いと思いますか?
自分が立てた仮説が実験的に証明できた時が一番面白いです。研究の中で、作業仮説を立てるところが一番楽しい。実験での証明や論文に出版するまでのプロセスは私には苦痛です。
Q4 逆に、研究に関して大変なことは何ですか?
研究費の獲得ですね。
Q5 今の職についてよかったと思うこと、これはちょっと、、、、と思うことは?
今のところ、研究者以上に私にフィットする職業は思い浮かばないので、天職だと思っています。文章を書くのが苦手で研究者を選んだのですが、それは大きな間違いでした。若い時は、こんなにも文章を書く機会が多い職業とは想像できませんでした。
Q6 趣味は?
猫と戯れること。SNS。サイクリング。最近、輪行を覚えました。旅行も好きなのですが、ドバイとモルジブにいってみたいです。
Q7 植物研って、一言で言うとどんなところですか?
植物ストレスをいろいろな角度から研究している研究所です。
Q8 倉敷・岡山で好きなところは?
車がなくても生活できる最低限のインフラがあること。果物が非常においしい。植物研から徒歩圏内に倉敷の観光名所があり、気分転換には最高です。
Q9 研究室でのイベントはありますか?
研究のイベントは、研究室内のWeekly Progressと環境生物ストレスユニット内のProgressとJournal Clubがあります。楽しいイベントは、春と秋の新歓、忘年会。
Q10 最後に、新・大学院生へのメッセージをお願いします!
研究に興味がある人は、一緒に研究してみませんか?
