オオムギの作物としての歴史を紐解き、より良い農業生産の実現に挑む!

最相 大輔 准教授
ゲノム多様性グループ
email: saisho(AT)okayama-u.ac.jp (ATをアットマークに変更してください)
Q1 研究内容を教えて下さい。

Q2 その研究で,最終的に何ができるようになることが目標ですか?
人類は農耕文化を発達させて以来、絶えずより良い農業生産を実現するために経験や研究を重ねてきました。オオムギの遺伝資源は、単一の作物が経験してきた‘歴史’を紐解くための貴重な人類の財産です。世界の極々限られた地域で栽培化されたオオムギの作物としての歴史を知ること、何を獲得して何を失ったのか、を理解することで、今人類が直面している農業の問題や未来に向けた解決策を見つけることが出来ると信じています。
Q3 研究者になったきっかけは?
私の場合は成り行きで研究者になりました。無我夢中で目の前の課題に取り組んでいると、大勢の人との出会いや思いもよらぬ出来事が次々とやってきたのです。そうした経験を重ねていたら、いつの間にか今に繋がっていましたね。
Q4 好きな言葉は?
毎日研究に取り組む中で、いつも心にとめているのは【故きを温ねて新しきを知る】という言葉です。長い歴史の中で自分の問題意識や経験を共有する先人は常にいるものです。そういった先人は、何をなぜ問題視したのか、どうやって解決を図ったのかを知ることは、何が明らかになっていなくて、自分は何をするべきか等本当にたくさんのことを教えてくれます。研究に限らず、先人が取り組んだことを少しでも理解することは、自分に何ができるかを考える上で貴重なキッカケを与えてくれると思います。
Q5 倉敷・岡山で好きなところは?
かつて幕府の直轄地だった倉敷は歴史的な街並みや建築物が数多く保存された美しい街です。特に美観地区や大原美術館は何度おとずれても飽きることがなく、少しでも多くの人に一度は体験してほしいです。植物研はその街の中心地にあり、研究の合間に散歩するにも絶好の環境ですので、是非この経験を共有しましょう!
Q6 最後に、新・大学院生へのメッセージをお願いします!
今自分にとって何が一番大切な問題なのか、を絶えず自問することですね。どんな些細なことでも構わないと思います。気になることに出会ったらそのことについて自ら調べて深堀してみることで、新しい出会いや発見が次々とおとずれるはずです。これを続けていくことでおのずと道が拓けてきたのが私の経験でした。これからの時代を担う新・大学院生の皆さんにも、こうした体験をしてほしいなと思っています。
