「中期」では、前期に凝縮し始めた染色体が、完全に凝縮する。「これぞ染色体！」という染色体が観察できる、細胞遺伝学者が愛して止まない時期である。
　動原体は、両極へ伸びたチューブリンを含む微小管によって捉えられ、赤道面上に整列する。免疫染色や組織免疫染色の写真では、「均等な距離を間に挟んで線対称に整列している動原体」が観察できる。これは、動原体で接着されている姉妹染色分体を微小管が両極から引っぱっているために生じる。

　次のページの動画は、中期細胞を含む3D回転動画。中期細胞の立体構造が、2D写真よりも明確に見える。