変わり者〜分散型動原体〜/はじめての染色体

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 普通の染色体には、1本に1箇所、くびれの位置に動原体がある。ところが、上の図の様な「くびれの無い」、「全体が動原体の様に、平行に引っぱられていく染色体」が70年以上も前から見つかっていた。その構造は分からなかったけれど、この様な動原体は「分散型動原体」と呼ばれてきた。
 とっても不思議なことだが、こんな変な動原体をもつ染色体は、一部の植物だけでなく線虫、カイコなど異なる生物界に「ぽつり、ぽつり」と見つかってきた。つまりは、進化の過程で「独立に」、「何度も」こんな変なものが現れているらしい。
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 この染色体の分子的解析は、モデル生物である線虫で、初めに行われた。この解析で、「染色体の端から端まで、線状の動原体があること」が分かった。後に、植物では私たちのグループが「ルズラ」という種(スズメノヤリの近縁種)を用いて、その構造を明らかにした。ルズラの分散型動原体の構造は、線虫のそれとよく似ていたが、ルズラの方が染色体が大きいことから、その染色体構造を明確に見て取ることができた。その動原体は、「くびれの代わりに染色体の横に出来た溝」に沿って形成されていた。

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