オオムギで食物繊維の合成に働く鍵遺伝子の機能を解析

[著者] Taketa, S., Yuo, T., Tonooka, T., Tsumuraya, Y., Inagaki, Y., Haruyama, N., Larroque, O. and Jobling, S.A.

[タイトル] Functional characterization of barley betaglucanless mutants demonstrates a unique role for CslF6 in (1,3;1,4)-β-D-glucan biosynthesis

[掲載誌] Journal of Experimental Botany(2012) 63: 381-392.

[共同研究] 栃木県農業試験場、埼玉大学理学部、CSIRO(オーストラリア)との共同研究

[共同利用機器] シークエンサー

[内容紹介] オオムギは種子中に細胞壁多糖の1種である(1,3;1,4)-β-D-グルカン(以下、β-グルカ ンと省略します)を多く含みます。β-グルカンは血糖値や血中コレステロール値を下げ、心臓病を予防するなどの健康効果があることが知られています。我々 は、種子にβ-D-グルカンを蓄積しないβ-グルカンレス突然変異体を3種類見出し、それらがいずれもセルロース合成酵素様遺伝子HvCslF6に 異常を持つことを明らかにしました。これらの突然変異体では種子以外に葉でもβ-グルカンが全く合成できないことがわかりました。オオムギゲノム中にはセ ルロース合成酵素様遺伝子が7種類ありますが、F6の異常がβ-グルカンレスにつながることから、F6が最も重要な役割を担うとみられます。(遺伝資源機 能解析グループ 武田 真)

 

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遺伝資源機能解析グループ