研究組織

植物分子生理学グループ

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教員

教授: 且原 真木 Prof. Dr. Maki KATSUHARA
E-mail: kmaki@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 植物生理学、植物栄養学
准教授: 佐々木 孝行 Assoc. Prof. Dr. Takayuki SASAKI
E-mail: tsasaki@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 植物分子生物学・植物栄養学
助教: 宇都木 繁子 Assist Prof. Dr. Shigeko UTSUGI
E-mail: utsugi@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 植物分子生物学

主な研究テーマ

1. 塩ストレス応答における水、低分子化合物、イオンの輸送機構とその制御の解析
塩ストレスに対する最初期の応答として、オオムギやイネの耐性品種では根の水透過性がすみやかに抑制されることを見出しました。現在その制御因子の研究を進めています。また水輸送体アクアポリンについて、その水輸送機構とストレス応答の研究に加えて、水以外の重要な低分子化合物(H2O2やCO2等)の輸送を担うアクアポリン分子種の研究も進めています。塩ストレス環境下におけるイオン輸送系についての分子生理学的な機能解析も行っています。

2. 植物におけるアルミニウム毒性と耐性機構の解析
タバコ培養細胞と植物体を材料に、Alによる細胞死誘発や根伸長阻害の機構を解析して います。最近は液胞プロセッシング酵素とショ糖輸送体に着目した機構を明らかにしました。さらにAl耐性機構である「Alによって活性化されるリンゴ酸トランスポーター(ALMT1)」のAl活性化のメカニズムを解析しています。また、植物の様々な生理現象に関わるALMT輸送体ファミリーの機能多様性についても研究しています。

3. 環境ストレス応答に関係するイオンチャネル
塩ストレス環境下では過剰なナトリウムイオンの流入や必須元素であるカリウムの吸収阻害などが起きます。さらにAl存在下ではALMT1を介したリンゴ酸の放出が起きます。これらイオンの「流れ」に関与する輸送体(チャネル・トランスポーター)を、アフリカツメガエル卵母細胞系に発現させた異種機能発現系で電気生理学的に輸送活性を測定し、その特性を解明しています。

Latest publications (for complete and most current publications visit group pages)

(1) Tazawa, M., Katsuhara, M., Wayne, R. Calcium Control of the Hydraulic Resistances in Cells of Chara corallina. Protoplasma 260: 299-306. doi.org/10.1007/s00709-022-01772-z (2023. 1.)
(2) Morita, S., Tamba, N., Shibasaka, M., Sasano, S., Kadoike, T., Urase, Y., Maruyama, M., Fukuoka, A., Yanai, J., Masumura, T., Ogihara, Y., Satoh, S., Tanaka, K., Katsuhara, M., Nakayama, H. In planta evidence that the HAK transporter OsHAK2 is involved in Na+ transport in rice. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 87: 482-490. doi.org/10.1093/bbb/zbad020 (2023. 4.)
(3) 且原真木・松波麻耶 根っこはどうやって水を吸収するの.根っこってなんだろう?( 中野明正 監修) pp. 10-11. ISBN: 978-4-580-82597-0 (2023. 8.)


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