新着情報

高速育種技術による醸造用裸麦の開発

[著者] Hisano H, Sakai H, Hamaoka M, Munemori H, Abe F, Meints B, Sato K, Hayes PM

[論文タイトル] Rapid development of naked malting barley germplasm through targeted mutagenesis

[掲載論文] Molecular Breeding
https://link.springer.com/article/10.1007/s11032-025-01553-5
PubMedのURL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40061124/

[内容紹介]
本研究では、CRISPR/Casシステムを用いることでNUD遺伝子に変異を導入し、醸造に適した裸麦を作成しました。
これまで、製麦には穀皮を持つ皮麦が主に利用されてきましたが、近年、裸麦も利用できる可能性が注目されています。ただし、裸麦は食用として使われることが多く、β-グルカンやアラビノキシランといった醸造に適さない成分を含むことから、従来の交配育種では醸造適性が損なわれる課題がありました。本研究では、NUD遺伝子を標的にしたCRISPR/Cas9技術を活用し、これらの課題を克服することに成功しました。その結果、製麦や醸造への新たな利用可能性が示されました。(文責 ゲノム多様性グループ・久野 裕)

[共同研究] オレゴン州立大学、農研機構

[使用した共通機器] 省エネ型組換え植物育成装置、マルチストレス付加型植物育成システム

[お問い合わせ先] ゲノム多様性グループ・久野 裕

Back to Top