共同利用・共同研究

ICP-質量分析装置


機種:Agilent 8900 ICP-QQQ (Agilent)

 特徴
ICP-MS (Inductively-Coupled Plasma Mass Spectrometry)は高周波電力によって生成した高温のArプラズマ中でサンプルを原子化・イオン化し質量分析する装置で、汎用の元素分析装置としては最も感度が高く、多元素の同時分析も可能です。本機種では検出感度、ダイナミックレンジ、マトリックス耐性などの基本性能の向上に加え、従来からあったHeガスによる干渉除去法だけでなく、一段目と二段目のMSの間に反応性のガス(H2とO2を装備)を導入することで、測定対象の元素に特異的な生成物イオンを検出できます。これにより従来のICP-MSが比較的苦手としていたSi, P, S等の元素も高感度かつ低バックグラウンドで測定できるようになりました。
なお本装置の利用にあたっては、依頼測定のみとなります。原則として、5%以下の希硝酸に溶解した前処理済みのサンプルをお預かりし、担当技術職員が測定を行います。

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