カドミウムを無毒化する遺伝子の同定

[著者] Daisei Ueno, Matthew J. Milner, Naoki Yamaji, Kengo Yokosho, Emi Koyama, M. Clemencia Zambrano, Molly Kaskie, Stephen Ebbs, Leon V. Kochian, and Jian Feng Ma

[タイトル] Elevated expression of TcHMA3 plays a key role in the extreme Cd tolerance in a Cd-hyperaccumulating ecotype of Thlaspi caerulescens

[掲載誌]  The Plant Journal DOI: 10.1111/j.1365-313X.2011.04548.x


[内容紹介] カドミウム(Cd)は動植物にとって毒性の強い重金属です。しかし、ごく一部の 植物は長い進化の過程で高濃度のカドミウムを体内に集積し無毒化する仕組みを発達させてきました。我々は普通の植物より100倍以上のカドミウムを集積し ても毒性を示さないカドミウム超集積植物グンバイナズナを用いて、その無毒化に関わる遺伝子TcHMA3を同定することに成功しました。TcHMA3に よってコードされるタンパク質は主に葉の細胞の液胞膜に局在しています。その遺伝子の発現量はカドミウムを集積しないシロイヌナズナに比べ8千倍以上にも 達します。この遺伝子をシロイヌナズナに過剰発現すると、カドミウム耐性が増加しました。今後この遺伝子を活用して重金属汚染土壌の浄化への応用が期待で きます。(植物ストレス学グループ・馬 建鋒)

 

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植物ストレス学グループ