ベニーウイルスのRNAサイレンシング抑制因子の特性

[著者] Chiba, S., Hleibieh, K., Delbianco, A., Klein, E., Ratti, C., Ziegler-Graff, V., Bouzoubaa, S. and Gilmer, D.

[論文タイトル] The benyvirus RNA silencing suppressor is essential for long-distance movement, requires both Zn-finger and NoLS basic residues but not a nucleolar localization for its silencing suppression activity

[掲載論文] Molecular Plant-Microbe Interactions (in press)
http://dx.doi.org/10.1094/MPMI-06-12-0142-R

[共同研究]
フランスCNRS-IBMP(Dr. David Gilmer, Dr. Salah Bouzoubaa)
イタリア ボローニャ大学(Dr. Claudio Ratti)

[内容紹介]
RNAサイレンシングは真核生物に広く備わる機構で、配列特異的なRNAの分解や翻訳阻害、DNAのメチル化などによって標的遺伝子の働きを負に制御して(抑えて)います。これはウイルスに対する防御機構としても良く知られていますが、多くのウイルスが対抗策としてRNAサイレンシングを抑制するタンパク質(サプレッサー)を進化の過程で獲得してきました。こうしたサプレッサーはウイルスにより大きく性質が異なり、それらの性状解析からRNAサイレンシングの分子機構が少しずつ紐解かれてきました。本研究では詳細なサプレッサー解析がされていなかった、ベニーウイルス(Benyvirus, 土壌伝染性の防除の難しい植物ウイルス)から関連タンパク質p14を同定し、その機能解析を行いました。論文ではp14の変異ウイルスの接種や相補試験、局在解析など多面的なアプローチで、このクラスのサプレッサーの重要性と特性を報告しています。
(文責 植物・微生物相互作用グループ・千葉 壮太郎)

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