ソバのアルミニウム耐性に寄与するABCトランスポーター

[著者] Gui Jie Lei, Kengo Yokosho, Naoki Yamaji, Miho Fujii‐Kashino, Jian Feng Ma

[タイトル] Functional characterization of two half‐size ABC transporter genes in aluminium‐accumulating buckwheat

[掲載誌] New Phytologist 215: 1080-1089 (2017).

[内容紹介] ソバはアルミニウム耐性と集積植物として知られています。しかし、その高いアルミニウム耐性に関わる分子機構はまだ解明されていません。プロテオミクスの解析から二つのハーフサイズABC輸送体FeALS1.1とFeALS1.2に着目して、様々な機能解析を行いました。その結果、FeALS1.1とFeALS1.2とも液胞膜に局在していることが分かりました。またFeALS1.1の発現がアルミニウムによって誘導されるのに対して、FeALS1.2はアルミニウムによって誘導されませんでした。シロイヌナズナの変異体atals1に導入したところ、両遺伝子とも変異体のアルミニウム耐性を回復させました。これらの結果は、FeALS1.1とFeALS1.2はアルミニウムを根や葉の細胞の液胞に隔離することに機能していることを示しています。またFeALS1.1とFeALS1.2の発現量はシロイヌナズナでの相同遺伝子AtALS1より高く、この高発現量がソバの高いアルミニウム耐性に寄与していることを示しました。

(文責 植物ストレス学グループ・馬 建鋒)