イネのアルミニウム耐性に関与する転写因子ART2の機能解析

[著者] Che, J., Tsutsui, T., Yokosho, K., Yamaji, N., & Ma, J. F.

[タイトル] Functional characterization of an aluminum (Al)‐inducible transcription factor, ART2, revealed a different pathway for Al tolerance in rice.

[掲載誌] New Phytologist doi: 10.1111/nph.15252 (2018).

[内容紹介] アルミニウム毒性は世界の耕地面積の3-4割を占める酸性土壌での主な作物生育阻害因子です。イネはイネ科作物の中で強いアルミニウム耐性を示します。これまでに我々はイネの高アルミニウム耐性に関与する遺伝子を多数同定してきました。本研究では転写因子ART2の機能解析を通じて、イネのアルミニウム耐性の新たな経路を突き止めました。ART2は我々が数年前に同定したART1の相同遺伝子です。しかし、ART1とは異なり、ART2の発現はアルミニウムによって素早く応答します。またART1とART2の制御下にある下流の遺伝子も異なります。ART2を破壊すると、アルミニウム耐性が弱くなりますが、アルミニウム耐性への寄与はART1ほど大きくありません。

(文責 植物ストレス学グループ・馬 建鋒)