植物ウイルスによる宿主ハイジャックの新戦略

[著者] Hyodo, K., Suzuki, N., and Okuno, T.

[論文タイトル] Hijacking a host scaffold protein, RACK1, for replication of a plant RNA virus

[掲載論文] New Phytologist (2019) 221: 935–945.

[内容紹介]
ウイルスが、植物の抗真菌・抗細菌免疫の一翼を担う活性酸素種産生機構を「ハイジャック」しウイルス増殖に適した細胞内環境を創出するという、したたかなウイルス増殖戦略の分子機構を紐解きました。植物ウイルスが宿主植物に感染するために必要な新奇宿主因子RACK1の同定に成功し、その利用戦略の一端を明らかにしました。益々の食糧増産の実現が期待される中、本研究成果は、敵(ウイルス)の手の内を逆手に取った防除戦略と既存の植物免疫システムの統合による、幅広い病原体に対する耐病性付与への展開が期待されます。(文責:兵頭 究)

[共同研究] 龍谷大学

[使用した共通機器] LAS4000、DNAシークエンサー

お問い合わせ先:植物・微生物相互作用グループ