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イネのカスパリー帯の形成に欠かせない遺伝子を同定した

[著者] Wang, Z., Yamaji, N., Huang, S., Zhang, X., Shi, M., Fu, S. Yang, G., Ma, J. F.*and Xia, J.*

[タイトル] OsCASP1 is required for Casparian strip formation at endodermal cells of rice roots for selective uptake of mineral elements

[掲載誌] Plant Cell, 31: 2636-2648. doi.org/10.1105/tpc.19.00296 (2019).

[内容紹介] 根にあるカスパリー帯は病原菌や有害ミネラルの流入阻止、選択的な養水分の吸収制御に重要な役割を果たしています。イネの場合、根の外皮と内皮に二つのカスパリー帯があり、本研究ではOsCASP1という遺伝子が、内皮のカスパリー帯の形成に関わることを突き止めました。OsCASP1を破壊すると、内皮のカスパリー帯の形成が不完全となり、ミネラル吸収のコントロールができなくなって植物の生育が阻害されてしまいました。なお、この研究は広西大学Xia教授のグループとの共同研究で、研究成果はPlant Cellの表紙に採用されています。(植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

関連リンク 植物ストレス学グループ

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