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植物生育促進菌Methylobacterium aquaticumのゲノム解析
[著者] Tani A, Ogura Y, Hayashi T, Kimbara K
[論文タイトル] Complete genome sequence of Methylobacterium aquaticum strain 22A, isolated from Racomitrium japonicum moss.
[掲載論文] Genome Announc 3(2) e00266-15. (2015)
[PubMed] http://genomea.asm.org/content/3/2/e00266-15.full
[共同研究] ゲノム支援の支援を得ており、その支援無くしては完全ゲノム決定には至りませんでした。
[内容紹介]
Methylobacterium属細菌は植物葉面上で優占化する細菌の1種です。その名の通りメタノールを単一炭素源・エネルギー源として利用可能です。植物はペクチンの分解に由来するメタノールを大量に放出しており、それを利用して生育していると考えられています。また本属細菌の接種により植物の生長が促進されることから農業分野への応用も期待されています。本論文では屋上緑化植物として有望視されているエゾスナゴケから分離した株のゲノム解析を行った結果を報告しています。また本研究室では本細菌をモデルとして植物との相互作用解析を進めており、その基盤としてゲノム情報は重要です。リピート配列が多く完全ゲノム決定は困難でした。
(文 責:谷 明生)
お問い合わせ先:植物・微生物相互作用グループ