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双子葉植物での養分分配機構を明らかにしました。

[著者] Ding, G., Lei, G.J., Yamaji, N., Yokosho, K., Mitani-Ueno, N., Huang, S. and Ma, J.F.

[タイトル] A vacuolar phytosiderophore transporter alters iron and zinc accumulation in polished rice grains

[掲載誌] Molecular Plant. 13: 99-111 doi.org/10.1016/j.molp.2019.10.002 (2019).

[内容紹介] 植物は土壌から吸収したミネラルを各器官の必要に応じて分配し生育します。イネなどの単子葉植物では主に節の発達した維管束構造において維管束間輸送によってこの分配が行われますが、双子葉植物における分配機構は長い間明らかではありませんでした。本研究では、リンの分配を担う輸送体AtSPDTの解析を通して、節の維管束が発達しない双子葉植物では、維管束形成層が栄養素の分配に機能していることを明らかにしました。AtSPDTは、節だけでなく茎葉基部や葉柄などの維管束形成層に発現し、根から葉へとリンが運ばれる過程で維管束に沿って徐々に導管から篩管へとリンを乗せ換え、発達中の器官へと行き先を変えていることがわかりました。(植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

関連リンク 植物ストレス学グループ

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