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イネ節で高発現する2種類のメタロチオネインが穀粒への亜鉛の分配に関与する

[著者] Lei, G.J., Yamaji, N. and Ma, J.F.

[タイトル] Two metallothionein genes highly expressed in rice nodes are involved in distribution of Zn to the grain.

[掲載誌] New Phytologist 229: 1007-1020 (2021).

[内容紹介] イネの節は穂へのミネラル分配の要となっており、様々な遺伝子がミネラルの優先的分配に関わっている。本論文では、節での発現がもっとも高い遺伝子のうち、2種類のメタロチオネインOsMT2bOsMT2cについて様々な機能解析を行い、穀粒への亜鉛の分配に関与していることを明らかにした。OsMT2bとOsMT2cはともに亜鉛とのキレート能を持ち、主に節の肥大維管束と分散維管束の師部に局在していた。これらの遺伝子を破壊すると、穀粒への亜鉛の分配が減少し、種子の稔性にも影響を与えた。OsMT2bとOsMT2cが亜鉛の師部輸送を介して穀粒への亜鉛の分配に関与していることを突き止めた。 (植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

関連リンク 植物ストレス学グループ

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