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イネの安定多収に欠かせないケイ酸輸送体の構造解明
[著者] Saitoh, Y., Mitani-Ueno, N., Saito, K., Matsuki, K., Huang, S., Yang, L., Yamaji, N., Ishikita, H., Shen, J. R., Ma, J. F. and Suga, M.
[タイトル] Structural basis for high selectivity of a rice silicon channel Lsi1.
[掲載誌] Nature Communications 12, 6236. (2021) https://doi.org/10.1038/s41467-021-26535-x
[内容紹介] ケイ素は植物の有用元素で、特にイネの安定多収に欠かせない栄養素です。我々は2006年にイネのケイ酸吸収に必要な輸送体Lsi1を発見しました。本研究では、異分野基礎科学研究所の菅グループと共同でLsi1のタンパク質立体構造を1.8 Å(1 Å = 1×10–10 m)の解像度で決定しました。また立体構造からLsi1がケイ素を選択的に通過する分子メカニズムが明らかになりました。 (植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。
関連リンク 植物ストレス学グループ