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イネのホウ素吸収はクラスリン非依存性経路を介して輸送体タンパク質の翻訳後に制御される

[著者] Huang, S., Konishi, N., Yamaji, N., Shao, J. F., Mitani-Ueno, N., and Ma, J. F.

[タイトル] Boron uptake in rice is regulated post-translationally via a clathrin-independent pathway

[掲載誌] Plant Physiology, https://doi.org/10.1093/plphys/kiab575 (2022)

[内容紹介] ホウ素は植物の生育に欠かせない必須元素ですが、不足と過剰の幅が狭いため、環境中のホウ素濃度の変化に素早く対応する必要があります。本研究では、イネのホウ素吸収に必要な二つの輸送体Lsi1とOsBOR1のホウ素濃度変化への応答機構を調べました。その結果、Lsi1は環境中のホウ素濃度変化に応答しませんが、OsBOR1は高濃度のホウ素に対して遺伝子転写レベルではなく、タンパク質が素早く分解されることがわかりました。しかも、シロイヌナズナとは異なり、高ホウ素濃度によるOsBOR1の分解はクラスリン非依存性経路 を介していることがわかりました。 (植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

関連リンク 植物ストレス学グループ

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