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イネケイ酸輸送体の極性偏在はクラスリン依存性エンドサイトーシスによらない

[著者] Konishi, N., Huang, S., Yamaji, N., & Ma, J. F.

[タイトル] Cell-Type-Dependent but CME-Independent Polar Localization of Silicon Transporters in Rice

[掲載誌] Plant and Cell Physiology, 63(5), 699-712 (2022)

[内容紹介] イネから同定したケイ酸輸送体Lsi1とLsi2は特徴的に根の外皮細胞と内皮細胞の遠心側と向心側に偏在しています。本研究では、様々な手法でこの極性局在の機構について調べ、Lsi1の極性局在はクラスリン経路のエンドサイトーシスに依存しないことを明らかにしました。またアダプタープロテイン2複合体(AP2)も極性局在に関与しないことを突き止めました。一方、極性局在しないオオムギのケイ酸輸送体HvLsi2をイネの外皮と内皮細胞に人為的に発現させると、極性を示すようになり、ケイ酸輸送体の極性局在機構は特定の細胞にあることを示唆しています。この研究はイネが独特な輸送体極性局在の機構を有していることを示しています。 (植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

関連リンク 植物ストレス学グループ

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