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イネナトリウムの篩部排出に関与する輸送体の同定

[著者] Che, J., Yamaji, N., Wang, S. F., Xia, Y., Yang, S. Y., Su, Y. H., … & Ma, J. F.

[タイトル] OsHAK4 functions in retrieving sodium from the phloem at the reproductive stage of rice

[掲載誌] The Plant Journal, 120:76-90 (2024)

[内容紹介] 塩害は作物の生産性を制限する主な因子の一つとなっています。しかし、過剰なナトリウムが生殖成長期においてどのように種子まで輸送されるのかについてまだ不明です。本研究では、節で高発現するOsHAK4の機能を様々な手法で解析しました。OsHAK4はカリウムに輸送活性を示さず、ナトリウムに特異的な輸送活性を示しました。また栄養成長期での発現がほとんどなく、生殖成長期において節I,穂首と穂軸の篩部で発現していました。この遺伝子を破壊すると、穂軸や穂首、種子へのナトリウムの蓄積が増加しました。また破壊株の篩部でのナトリウムの蓄積が見られました。これらの結果は、OsHAK4が篩部からのナトリウムの排出に関与していることを示しています。(植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。

関連リンク 植物ストレス学グループ

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