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Sedum alfredii.のマンガン過剰耐性機構の解明
[著者] Ge, J., Lu, L., & Ma, J. F.
[タイトル] Elevated expression of SaMTP8. 1 is involved in internal Mn detoxification in the hyperaccumulating ecotype of Sedum alfredii.
[掲載誌] The Plant Journal 122:e70240 (2025)
[内容紹介] Sedum alfredii. はカドミウム/亜鉛の超集積植物として知られているが、マンガン過剰の土壌でも生育できることからマンガン耐性を持つことが考えられる。本研究では、マンガン耐性と非耐性のエコタイプを用いて、マンガン耐性の違いはSaMTP8遺伝子の高発現に起因することを突き止めた。SaMTP8は液胞膜に局在するタンパク質をコードする。また、酵母やイネ変異体などを使って、SaMTP8はマンガンの輸送活を有することを証明した。両エコタイプの間に細胞内局在や輸送活性において違いが認められなかった。しかし、マンガン耐性のエコタイプは非耐性のよりSaMTP8のコピー数が多く、その結果、発現が高かった。これらの結果は、SaMTP8はマンガンを液胞膜に隔離することによってマンガン耐性を獲得していることを示している。(植物ストレス学グループ・馬 建鋒)。
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