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オオムギ根圏で繰り広げられるオオムギ生育促進・阻害菌間の相互作用
[著者] Md Asif Mahamud, Rungnapa Pichaikarn, Muhammad Ammar Latif, Takakazu Matsuura, Izumi C Mori, Daisuke Saisho, Pakpimol Ungcharoenwiwat, Akio Tani
[論文タイトル] Interbacterial antagonism mediates plant growth modulation by rhizosphere synthetic communities in barley
[掲載論文] Current Research in Microbial Sciences 11 (2026) 100639
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666517426000957?via%3Dihub
PubMedのURL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42434052/
[内容紹介] 植物根圏の細菌群集は、細菌間の複雑な相互作用によって形成されていますが、こうした相互作用が植物の生育にどのように影響するかは十分に解明されていません。本研究では、無施肥圃場で栽培した2品種のオオムギの根から、127株の細菌を分離し、植物の生育促進、抑制、中立的な影響を示す菌株を選抜しました。生育抑制菌によるオオムギの生育阻害は、生育促進菌により打ち消されることが分かりました。さらに、生育促進菌であるVariovorax sp. 14F-2.1とPseudomonas sp. 37Aは、細胞同士の接触を介して、生育抑制菌Flavobacterium sp. 2D-1を殺菌しました。Variovorax のVI型分泌装置(T6SS)がこの活性に関与しています。また、植物ホルモンの分析から、生育促進菌および中立菌はサイトカイニンを産生する一方、生育抑制菌では産生が認められず、インドール酢酸(IAA)の分解能はVariovorax のみに認められました。以上の結果は、細菌間の拮抗作用が群集全体による植物生育への影響を左右する重要な要因であることを示しています。(植物環境微生物学グループ・谷 明生)
関連リンク: 植物環境微生物学グループ
